インテグラル・エジュケーション研究会_2015〜2016 終了した催し



《AQAL - 全象限・全段階》 
第1回(全体概観)

・21世紀の成人教育に求められるもの=世界を統合的に眺めるということ
・発達心理学概要(constructive developmentalism)
・成人期の心理的・人格的な成長について
・成熟した知性とは何か→Vision Logicまでの発達の道筋(全段階)
・国際バカロレア(International Baccalaureate)の6つの問い
・我々のなかで盲点になっている領域は何か→四象限


参考図書

International Baccalaureateに関する資料(初級
★鈴木 規夫『インテグラル・シンキンング』コスモス・ライブラリー(初級)
・ケン・ウィルバー『実践 インテグラル・ライフ』春秋社(初級)
・ケン・ウィルバー『万物の歴史』春秋社(中級)
・OECD教育革新センター『学習の本質:研究の活用から実践へ』(第3・5・13章 & 付録)明石書店(中級)
★カート・W・フィッシャー『成人の知的発達のダイナミクス』丹精社(上級)

付属参考資料

★「マトリクス」(ウォシャウスキー兄弟)(DVD)
★「もののけ姫」(宮崎 駿)(DVD)

<UL - 左上象限・個人の内面・“I”>(第2回、第3回)
第2回 私たちは誰なのか?

・21世紀を生きるうえで、我々はどのような知性を備えているべきなのか
・自己探求と自己理解
・Vision Logicとは?
・実存的段階としてのVL
・自己実現の段階としてのVL
・心身統合の基盤としてのVL
・個的段階(personal)と超個的段階(transpersonal)の結節点としてのVL

参考図書

★鈴木 規夫『インテグラル・シンキンング』コスモス・ライブラリー(初級)
★ケン・ウィルバー『実践 インテグラル・ライフ』春秋社(初級)
★ヴィクトール・フランクル『死と愛』(第1章〜第2章第1節)みすず書房(中級)
・エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』東京創元社(中級)
★カート・W・フィッシャー『成人の知的発達のダイナミクス』丹精社(上級)
・林 道義『ユング思想の真髄』朝日新聞社(上級)

付属参考資料

・『ゲーム』(デヴィッド・フィンチャー)(DVD)
・『キャスト・アウェイ』(ロバート・ゼメキス)(DVD)
・『ゼロ・グラビティ』(アルフォンソ・キュアロン)(DVD)
・『切腹』(小林 正樹)(DVD)

第3回 私たちは誰なのか?


第1回・第2回の研究会では、Vision Logicという高次の発達段階の概要をご紹介しながら、自己を探求するということが、現代社会において、いかなる意味を持つのかということを議論してき ました。複雑化していく社会において、個人が自己の人生を舵取りしていくためには、そうした複雑性に対応できる高次の知性(Vision Logic)を獲得することが極めて重要であるといえます。
しかし、ケン・ウィルバーも指摘しているように、高次の発達段階への成長は、より高次の病理を招来することになります。高次の発達段階において、個人は、 それ以前の発達段階では直面することのなかった新たな課題に直面することになるのです。第3回の研究会では、そうした自己探求のもつ危険性について議論を していきます。
 
■議論事項
・われわれは成熟への過程でどのような試練や困難に直面することになるのか
・自己探求・自己実現の光と闇
・自己探求と自己理解
・能力開発の要諦
・師匠との関係
・自己探求をとりまく諸々の危険について
 
■参考図書
★マルコム・グラッドウェル『天才! 成功する人々の法則』講談社(初級)
★ケン・ウィルバー『実践 インテグラル・ライフ』春秋社(初級)
・山折 哲雄『教えること 裏切られること』講談社現代新書(初級)
・櫻井 義秀『「カルト」を問い直す』中公新書ラクレ(初級)
・小泉 英明『脳は出会いで育つ』青灯社(中級)
・マリアナ・カプラン『グルと弟子の心理学』コスモス・ライブラリー(中級)
付属参考資料
・『セッション』(デイミアン・チャゼル)(劇場公開中映画)
・『ロード・オブ・ザ・リング三部作』(ピーター・ジャクソン)(DVD)
・辻 邦生『廻廊にて』新潮文庫
・辻 邦生『安土往還記』新潮文庫

<UR - 右上象限・個人の外面・“It”>(第4回、第5回)
第4回 私たちはどのように自分を表現するか?

生き方が多様化した現代社会においては、外的な権威に依存することなく、自らの美的な感覚に基づいて、自分自身の生き方を自分で構 築していくこ とが求められています。また、そうした多様性のなかで、自己の権利を主張し続けていくために、積極的に自己を表現していくことも現代においては非常に重要 なスキルのひとつとなっています。第4回の研究会では、そのように「自己を表現すること」の意味について、芸術の領域を探求した思想家たちの著作に触れな がら、議論を進めていきます。

 
■議論事項
・自己表現の能力と方法の鍛錬
・自己を表現するとは?
・己の「声」(voice)を発見する
・美について
・美の領域を探求することの必要性
・芸術の役割
 
■参考図書
★今道 友信『愛について』講談社(初級)
★今道 友信『美について』講談社(初級)
・ブレンダ・ウェランド『本当の自分を見つける文章術』アトリエHB(初級)
・子安 美知子『エンデと語る―作品・半生・世界観』朝日新聞社(初級)
・ミヒャエル・エンデ『ものがたりの余白』岩波現代文庫(初級)
・ルドルフ・シュタイナー『芸術の贈りもの』(シュタイナー・コレクション7)筑摩書房 (中級)
 
付属参考資料
・『秘密の花園』(アグニェシュカ・ホランド)(DVD)
・『クジラの島の少女』(ニキ・カーロ)(DVD)
・『パッション・フィッシュ』(ジョン・セイルズ)(DVD)
・『7月4日に生まれて』(オリバー・ストーン)(DVD)
 
※課題資料は「初級者向け」「中級者向け」「上級者向け」の3つのレベルに別けてあります。参加者には、その中から御自身のレベルに相応しいものを選ん で、読んでいただきます。
 
★印を付しているものは、特に強く推薦する資料です。各回のコンセプトを理解していただくうえで最良の資料として位置づけていますので、★が付いている資 料にはできるだけ目を通していただければと思います(もちろん、すべて読み切ることは難しいので、可能な範囲で構いません)
 
付属参考資料は、映画や小説を中心に構成されています。これらは研究会の主題をさらに具体的に理解するためのものです。これらの中から、興味・関心にもと づいて、少なくともひとつは鑑賞するようにしてください。

特 別セッション2 ゲスト  天野 統康氏: 8月29日(土曜日) 13:30〜16:30

8月のインテグラル・エジュケーション研究会は、社会経済評論 家の天野 統康(あまの・もとやす)さんを御招きして、特別セッションとして開催します。
天野さんは、日本における貨幣問題研究の第一人者として、執筆や講演等をとおして、全国的に活動を展開されています。
貨幣は、現代人の思考や行動のありかたに影響をあたえる最も強力な要素であるといえますが、往々にして、われわれは、貨幣というものについて本質的に探究 をすることはしません。
あたかも水の中の魚のように、われわれは、みずからの存在をとりまいている貨幣という水を真に対象化することのないまま生きているのです。
こ れまでの研究会でも確認をしてきたように、Vision Logicといわれる意識は、世界を構造的に理解・洞察する構造的な視点をそなえた意識であるといえます。換言すれば、それは同時代を俯瞰的に眺めて、そ こで営まれているゲームを構造的に把握しようとする姿勢にもとづいたものであるといえます。つまり、自己をゲーム・プレイヤーとして高めることに腐心する のではなく、そもそもゲームがいかなるルールにもとづいて営まれているのか、また、それがいかる意図にもとづいて設計されているのかという深層的な問題に 注意を向けるのです。
その意味では、貨幣の構造を的確に洞察することは、現代社会においてVision Logicを体得するうえで必須の条件となるといえます。
 
貴重な機会ですので、御誘いあわせのうえ、御参加ください。
 
課題資料
図書
リチャード A ヴェルナー(著) 吉田 利子(翻訳)
『円の支配者:誰が日本経済を崩壊させたのか』(草思社)
http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_1057.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4794210574
 
動画
Princes of the Yen(日本語字幕付き)
http://topdocumentaryfilms.com/princes-yen/
 
天野 統康(あまの・もとやす)さん
1978 年生まれ。一般には知られていないマネー創造の原理から、政治、経済、社会、歴史、思想の分析研究を行っている。保険業・証券業・ファイナンシャル・プラ ンニング業を経て、2009年、天野統康FP事務所として独立。世界経済の動きを背景に、個人の家計プランをコンサルティングする。1級FP技能士。

第5回 私たちはどのような時代と場所にいるのか?

発達心理学者のカート・フィッシャー(Kurt Fischer)が指摘するように、人間の発達とは、本質的に、生存環境の変化と連動をしながら展開していくものです(文脈依存性)。個人であれ、組織で あれ、われわれは、みずからの生きる社会や時代の変化の影響を受けながら、みずからの変化や成長を生みだすことになるのです。その意味では、みずからを取 り巻く生存環境を的確に認識して、それが意味するものを理解することは、われわれが同時代の中で責任能力(response-ability)を果たして いくうえで、非常に重要な条件となります。また、それは、Vision Logic段階の意識にもとづいて発想・思考・行動するうでの必須の要素であるともいえます。
第5回の研究会では、こうした問題意識にもとづいて、生存環境を的確に読み解くための方法とそれが個人の意識の発達といかなる関係にあるのかについて検討 をします。

議題
・私たちはどのような時代と場所にいるのか?
・自己をとりまく生存条件に関する認識
・世界を認識・把握する
・世界を読解するということ
・世界を意味づけるということ
・知識を創造するということ
・物語を構築するということ
・情報収集力(インテリジェンス・リテラシー)

参考図書
★デイビッド・ルーク & ウィリアム・トーバート「リーダーシップの七類型変革リーダーへの 進化」HBR 論文 http://www.dhbr.net/articles/-/755 (初級)
★デイビッド・J・スノウドン & メアリー・E・ブーン「臨機応変の意思決定手法」HBR 論文 http://www.dhbr.net/articles/-/495(初級)
★北岡 元『インテリジェンス入門』慶應義塾大学出版会 https://www.keio-up.co.jp/np/detail_contents.do?goods_id=1779 (中級)
・小谷 賢『インテリジェンス』ちくま学芸文庫 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480094186/ (中級)
付属参考資料
・『ウワサの真相』(バリー・レヴィンソン)(DVD) http://www.imdb.com/title/tt0120885/
・『シリアナ』(スティーヴン・ソダバーグ)(DVD) http://www.imdb.com/title/tt0365737/
・『JFK』(オリバー・ストーン)(DVD) http://www.imdb.com/title/tt0102138/
 
※課題資料は「初級者向け」「中級者向け」「上級者向け」の3つのレベルに別けてあります。参加者には、その中から御自身のレベルに相応しいものを選ん で、読んでいただきます。
★印を付しているものは、特に強く推薦する資料です。各回のコンセプトを理解していただくうえで最良の資料として位置づけていますので、★が付いている資 料にはできるだけ目を通していただければと思います。
付属参考資料は、映画や小説を中心に構成されています。これらは研究会の主題をさらに具体的に理解するためのものです。これらの中から、興味・関心にもと づいて、少なくともひとつは鑑賞するようにしてください。

特 別セッション3 ゲスト 加藤洋平氏: 10月24日(土曜日) 13:30〜16:30

10月のインテグラル・エジュケーション研究会は、5月に ひきつづき、発達心理学者の加藤洋平氏を御招きして特別セッションとして開催します。

加藤さんは、合衆国のJohn F. Kennedy大学でKen Wilberの提唱する統合心理学(Integral Psychology)を研究したあと、Robert Kegan・Otto Laske・Kurt Fischerをはじめとする今日の発達心理学の重鎮のもとで研鑽を重ねています。また、現在は成人期の発達を主な研究課題として、執筆や翻訳、及び、企 業組織における人材開発にも携わっておられます。

今回の特別セッションでは、前回にひきつづき、ハーバード大学教育大学院教授カート・フィッシャーのダイナミック・スキル理論に関してさらに探求していき ます。はじめて参加される方々のために、前半部分では、ダイナミック・スキル理論の概要と重要概念を説明し、後半部分では、事前課題に関する解説と具体的 にどのように高次の認知構造(スキル)を涵養していくのかという実践的な議論をしていきます。

教育関係者の方や企業で人材育成に携わっておられる方に参加していただければ幸いです。
尚、今回の特別セッションに参加していただく方々には、発達段階測定に関する基礎資料を配布しますので、当日までにそれに目をとおしていただけるよう御願 いします。

加藤 洋平(カトウ・ヨウヘイ)さん

一橋大学商学部を卒業後、税理士法人トーマツにて国際税務コンサルタントの仕事に従事。退職後、米国カリフォルニアのJohn F. Kennedy大学で統合心理学の修士課程を修了。ハーバード大学にてロバート・キーガンおよびリサ・レイヒーの下で、「Immunity-to- Change」のファシリテーター・プログラムを修了。発達心理学者のオットー・ラスキーに師事し、発達理論・発達測定の資格を取得。Integral Coaching Canada Inc.にて、プロフェッショナル・コーチングの資格を取得し、成人以降の発達理論に基づいた人材開発コンサルティングおよび組織コーチングの活動に従 事。ウェブサイト:http://www.yoheikato-integraldevelopment.com 訳書にオットー・ラスキー著『心の隠された領域の測定:成人以降の心の発達理論と測定手法』(IDM出版)がある。
 

<LR - 右下象限・集合の外面・“Its”>(第6回、第7回)
第6回 私たちはどのような時代と場所にいるのか?

発達心理学者のカート・フィッシャー(Kurt Fischer)が指摘するように、人間の発達とは本質的に生存環境と連動をしながら展開していくものです(文脈依存性)。われわれは、みずからの生きる 社会や時代の影響を受けながら、みずからの変化や成長を生みだすことになるのです。その意味では、自身を取り巻く生存環境を的確に認識して、それが意味す るものを理解することは、われわれが同時代の中で責任能力(response-ability)を果たして いくうえで、非常に重要な条件となります。また、それは、Vision Logic段階の意識にもとづいて発想・思考・行動するうでの必須の要素であるともいえます。
11月の研究会では、こうした問題意識にもとづいて、生存環境を的確に読み解くための観点である「政治論」「経済論」「貨幣論」について検討をします。

・自己をとりまく生存条件に関する認識
・世界を認識・把握する
・政治論
・経済論
・貨幣論
 
参考図書
 
★藻谷 浩介『里山資本主義』角川書店(初級)
★ハーマン・デイリー『「定常経済」は可能だ!』岩波ブックレット(初級)
★河邑 厚徳『エンデの遺言』講談社+α文庫(中級)
★中野 剛志『世界を戦争に導くグローバリズム』集英社新書(中級)
・ベルナルド・リエター『マネー』ダイヤモンド社(中級)
・ハーマン・デイリー『エコロジー経済学』NTT出版(中級)
・ハーマン・デイリー『持続可能な発展の経済学』みすず書房(上級)
 
付属参考資料
 
・『インサイド・ジョブ』(チャールズ・ファーガソン)(DVD)
・『フロウ:水が大企業に独占される!』イレーナ・サリーナ(DVD)
・『フード・インク』ロバート・ケナー(DVD)
・『モンサントの不自然な食べもの』(マリー=モニク・ロバン)(DVD)
・『世界が食べられなくなる日』(ジャン=ポール・ジョー)(DVD)
・『スノーピアサー』(ポン・ジュノ)(DVD)
 

特別セッション4  「今瀬博さんとギフティッド教育を学ぶ: 12月5日(土曜日) 13:30〜16:30

12月の研究会では、アメリカの学校で、10年にわたり、特別な才能を持った子ども達の教育(ギフティッド教育)に携わってこられ たNPO法人 Feelosopher’s Path Japan 代表の今瀬 博さんをお招きして、ギフティッド教育の実践報告をしていただきます。
現在、日本の教育は大きく変わろうとしています。これまでのように、生徒の能力を単一の物差しで測るのではなく、一人ひとりの生徒が持っている独自の才能 を評価し、育てていこうとする機運が、急激に高まってきているのです。たとえば、文部科学省が推進しつつある「大学入試改革」や「アクティブラーニング」 の普及に多くの教育関係者が熱い注目を集めているのも、そうした機運の高まりを示すものであるといえるでしょう。
当研究会では、そうした事情を踏まえながら、これまで日本の教育があまり取り扱うことのなかった多様な知性の領域を取り上げて、その「育成」の可能性を検 討してきました。
しかし、そうした検討を重ねていくほど、我々は、次のような問いに直面することになります。
「一人ひとりの人間が異なった才能を持っており、育成の対象となる知性も多様であるなら、我々は、そうした実情に沿う教育を、どのように設計していけばよ いのだろうか?」
ギフティッド教育は、この問に対するひとつの答えになりうるものです。それは、日本の教育が前提にしているよりもはるかに広い知性の領域を育成の対象とす るものであり、一人ひとりの才能を最大限に引き出すことができるよう配慮されたカリキュラムになっています。
今瀬さんの話からは、これからの日本の教育を考えるうえで、重要な示唆が得られるはずです。
多くの方のご参加をお待ちしております。
 
今瀬さんからは、以下の内容をお話いただく予定です。
・ギフティッドの概念
・ギフティッドの子供たちの紹介
・ギフティッド教育とは
・実践報告
・ギフティッド教育からの脱却、 何がエッセンスなのか
 
■詳細
開催日時:12月5日(土)13:30-16:30
開催場所:渋谷区渋谷2-14-13 株式会社トモノカイ 岡崎ビル3階
https://goo.gl/QeXZiw
定員:30名
参加資格:なし(定員に達し次第、締め切ります)
参加費用:3,000円
事前課題:特にありません
 
研究会の詳細は下記をご参照下さい。
http://integraljapan.net/seminar/IESG_2015.htm
御申込は、下記のフォームよりお願いします。
https://goo.gl/bCU4MF
 
■今瀬 博氏プロフィール
 
今瀬 博はFeelosopher (知心気人)を目指している一人。子供達が人生の大冒険に出られるように個々の素晴らしさを呼び起こしている。日本で生まれ、18才で渡米、アメリカのサ ンフランシスコに20年間住む。Criminal Justice(刑事司法学)で学士、日本語教授法で修士を取得。卒業後はギフティッド教育を行っているオデッセイ中学校に赴任する。サンフランシスコベ イエリアで唯一の共学のギフティッド中学校。10年に渡り、ギフティッドの子供達を育成する。科目は日本語、コンピューター、アドバイザリー、カリキュラ ム作成など、オデッセイ中学校で「ギフティッドの子供達が安心できる文化」を作る。生徒達と過ごす好きな時間は休み時間、放課後、旅先。同校のDean of Students(生徒生活指導)になり、全校の生徒達のアドバイザーとして保護者と密接に生徒達の育成に関わる。その後、同校のAssistant Head of School(副校長)になり、オデッセイ中学校を通し、サンフランシスコベイエリアでギフティッド教育の普及活動をする。特に感情知能教育、メタ認知教 育、キャラクター教育が専門。退職後はカリフォルニア州サンマテオ市でエリン・スターリングスとFeelosopher's Pathアフタースクールプログラムを設立。オデッセイ中学校の卒業生達をFeelosopher's Pathのスタッフに迎え、高校生、大学生、青年達を中心にギフティッドの子供達だけでなく、全ての子供達へFP教育を提供している。帰国後、2013 年、日本でNPO法人Feelosopher’s Path Japanを設立し、デイ・アフタープログラムや冒険プログラムを通して、子供達と冒険に出ている。そして、FPJが運営する日本ギフティッド協会を通し て、ギフティッドの啓発活動をする。趣味は旅と写真。最近の「人の素晴らしさを呼び起こす旅」はボリビア、ペルー、チリ、グアテマラ、エルサルバドル、ベ トナム、カンボジア、ハンガリー、オーストリア、チェコ。旅先でボランティア活動を通して、子供達が自身の素晴らしさを引き出すチャレンジをする。

第7回 私たちはどのような時代と場所にいるのか?

発達心理学者のカート・フィッシャー(Kurt Fischer)が指摘するように、人間の発達とは本質的に生存環境と連動をしながら展開していくものです(文脈依存性)。われわれは、みずからの生きる 社会や時代の影響を受けながら、自身の変化や成長を生みだすことになるのです。その意味では、自身を取り巻く生存環境の本質を的確に認識して、それが意味 するものを理解することは、われわれが同時代の中で責任能力(response-ability)を果たしていくうえで、非常に重要な条件となります。ま た、それは、Vision Logic段階の意識にもとづいて発想・思考・行動していくうえでの必須の要素であるともいえます。
2016年1月の研究会では、こうした問題意識にもとづいて、生存環境を的確に読み解くための重要な観点である「政治論」「経済論」「貨幣論」についてイ ンテグラル理論の枠組を援用しながら検討をします。

・自己をとりまく生存条件に関する認識
・世界を認識・把握する
・政治論
・経済論
・貨幣論

参考図書
★堤 未果 『政府は必ず嘘をつく』 角川SSC新書(初級)
★江藤 淳 『閉ざされた言語空間』 文春文庫(初級)
★ウルリヒ・ベック 『世界リスク社会論』 筑摩学芸文庫(中級)
・ハンナ・アーレント 『過去と未来の間』 みすず書房(上級)
・ビル コヴァッチ & トム ローゼンスティール 『インテリジェンス・ジャーナリズム』 ミネルヴァ書房(上級)
・ジグムント・バウマン & デイヴィッド・ライアン 『私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について』 青土社(上級)
・Russ Baker (2008). The Family of Secrets. Bloomsbury Press. (上級)
・David Talbot (2015). The Devil's Chessboard. HarperCollins. (上級)

付属参考資料
・ロイス・ローリー 『ザ・ギバー』 新評論
・小杉 英了 『ターミナル・デイ』 角川書店
・『ハンナ・アーレント』(マルガレーテ・フォン・トロッタ)(DVD)
・『ザ・コーポレーション』(マーク・アクバー & ジェニファー・アボット)(DVD)
※課題資料は「初級者向け」「中級者向け」「上級者向け」の3つのレベルに別けてあります。参加者には、その中から御自身のレベルに相応しいものを選ん で、読んでいただきます。
★印を付しているものは、特に強く推薦する資料です。各回のコンセプトを理解していただくうえで最良の資料として位置づけていますので、★が付いている資 料にはできるだけ目を通していただければと思います。
付属参考資料は、映画や小説を中心に構成されています。これらは研究会の主題をさらに具体的に理解するためのものです。これらの中から、興味・関心にもと づいて、少なくともひとつは鑑賞するようにしてください。


<LL - 左下象限・集合の内面・“We”>(第8回、第9回)

第8回 私たちは自分たちをどう組織しているのか

・他者との対話・協働・連帯をとおして共同体を組織していく
・「悪」に関する考察

参考図書

★堤 未果『政府は必ず嘘をつく』角川SSC新書(初級)
★安冨 歩『原発危機と「東大話法」』明石書店(初級)
★今野 晴貴『ブラック企業』文春新書(初級)
・ルドルフ・シュタイナー『シュタイナー 悪について』春秋社(中級)
・ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』岩波書店(上級)
・ロバート・J・リフトン『終末と救済の幻想』岩波書店(上級)

付属参考資料

・『ショック・ドクトリン』(マイケル・ウィンターボトム & マット・ホワイトクロス)(DVD)
・『アクト・オブ・キリング』(ジョシュア・オッペンハイマー)(DVD)
・『敵こそわが友』(ケヴィン・マクドナルド)(DVD)
・『スペシャリスト』(エイアル・シヴァン)(DVD)
・『ダーク・ナイト三部作』(クリストファー・ノーラン)(DVD)

6. 開催日時

 2015年度
  第1 回: 3月14日(土曜日)13:30〜16:30 ※ 終了しました
 第2回: 4月25日(土曜日) 4 月18日(土曜日) 13:30〜16:30 ※ 終了しました
 特別セッション1 第3 回 ゲスト 加藤洋平氏: 5月23日(土曜日)13:30〜16:30 ※ 終了しました

 第3回 第4回 6月13日(土曜日)13:30〜16:30 ※ 終了しました
 第4回 第5回 7月18日(土曜日)13:30〜16:30※終了しました
 特別セッション2 第6回 ゲスト 天野統康氏:8月29日(土曜日)13:30〜16:30 ※ 終了しました
  第5回 第7回 9月27日(日曜日)13:30〜16:30※ 終了しました
 特別セッション3 ゲスト 加 藤洋平氏: 10月24日(土曜日)13:30〜16:30  ※ 終了しました

  特6回  11月21日(土曜日)13:30〜16:30※終了しました
  特別セッション 「今瀬博さんとギフティッド教育を学ぶ: 12月5日(土曜日) 13:30〜16:30※終了しました
 
2016年度

 特7回 : 1月24日(日曜日)13:30〜16:30
   
 特8回 : 2月27日(土曜日)13:30〜16:30 
 特9回 : 3月20日(日曜日)13:30〜16:30