Integral Japan Mail Magazine Vol.45

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Integral Japan Mail Magazine
No. 45 (2011/01/04)
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【1】新年のご挨拶
【2】インテグラル・ジャパン主催イベントのご案内
【3】他団体主催イベントのご案内
【4】編集後記
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あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年にあたり、弊社代表・鈴木 規夫より、ご挨拶を申し上げます。

【1】新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。今年が皆様にとり、充実した年となる
ことを心より祈念しております。

2010年は、私たちの社会が混乱と混迷の度合いを増していることが、実に明確
な形で実感された一年でした。人類が危機の時代を迎えようとしていることは、
これまでにも長年にわたり多数の識者により警告されていたところですが、こ
の数年のあいだに、私たちは、そうした警告が現実のものとなりはじめている
ことをまざまざと見せつけられているように思えます。それは、政治や経済を
はじめとする人間の世界の危機としてだけではなく、気候変動や資源枯渇等の
物理的な問題としても惑星規模で 顕在化しはじめています。

今後、人類をとりまく状況はどのように展開していくことになるのだろう? こ
う想像すると、心から震撼せざるをえません。そうした状況の中で私たちはど
のようにして希望と道筋を見出していけるのでしょうか?

個人的には、こうした危機の時代を生きていくときには、平穏な時代とは異な
る独自の能力が必要となるように思います。とりわけ、同時代の中で当然のも
のとして受容されている「日常」を新たな視点にもとづいてとらえなおし、そ
れを深く探求できることは必須のことになるのではないでしょうか?

そのためには、今この瞬間に目のまえにひろがる世界が、あたりまえのもので
はなく、歴史的に特殊なものであることを実感できる必要があります。つまり、
これまでの人類の歴史の中で 人類の生存と幸福に寄与してきた法則に照らし
合わせて、今という時代を検証しなおす必要があるのです。残念ながら、マス
メディアを通じて、日々私たちの手許に届けられてくる情報は非常に短期的な
視点にもとづいて作り上げられたものです。僅か数年のあいだに、為政者が交
替するのを 契機として、社会の空気が一変して、それまでに礼讃されていた
価値観がその正当性を失うということを私たちは頻繁に目撃しています。そう
した目まぐるしい変化の中で膨大な量の資源が無駄にされたり、収奪されたり
していくことが恒常化しているのが、現代社会の姿ではないでしょうか。

その意味では、今日、私たちをとりまいている集合的な状況は、人間の意識の
進化を促すというよりは、むしろ、その視野狭窄を強化するものといえそうで
す。それは、新しい時代がはじまろうとしていることを宣言し、私たちに柔軟
に変化・適応することを鼓舞しますが、果たしてそれが(インテグラルな意味
において)真 の進化に寄与するものであるのかは全く明らかにされません。
「変革」ということばが氾濫して、それが歴史的・大局的な視野が失われた状
況の中で人々を右往左往させているというのが、現代の悲劇なのではないかと
思われるのです。

こうした状況の中でインテグラル思想が提供できる視座は 貴重なものだと思
います。それは、21世紀という時代に生まれ合わせることをとおして、私たち
が絡めとられることになる視野狭窄を克服するための概念的・実践的な道具を
提供してくれるのです。

また、そこには、時代を包括的・統合的に洞察 するための思考の枠組みだけ
でなく、自己の存在の深層に息づくものとつながるための実践体系が示されて
います。神学者のジェイムズ・ ファウラー(James Fowler)は、「信仰」
(faith)とは、人間に世界を信頼することを可能としてくれる基本的な心の
機能であると説明していますが、危機の時代において果敢に、賢明に生きてい
くためには、こうした基盤を強固に確立しておくことは、必須の条件といえま
す。そうした基盤無 しには、21世紀の過酷な現実はわたしたちを圧倒してし
まうことになりかねません。ケン・ウィルバーは、ファウラーの業績を「霊性」
(spirituality)について理解をするうえで重要な業績のひとつとして引用し
ていますが、それはインテグラルであるということが、そうした垂直的な感性
を積極的に深化させ発揮するものであることを認識してのことだといえます。

いずれにしても、"May you live in interesting times"という中国の諺に
あるように、今日、私たちは正に興味深い時代 に生きているということがで
きそうです。それは、とりもなおさず、そこに生きるひとりひとりに卓越した
成熟を実現し透徹した洞察を獲 得するという課題をつきつける時代であると
いえそうです。そして、それはまた統合的意識(Vision Logic)を開発するた
めの方法として呈示されているインテグラル思想が自らの有用性を試される時
代となるといえそうで す。

インテグラル・ジャパンとしては、こうした時 代状況を見据えながら、今後
とも皆様との有益な共同作業と意見交換を続けていけることを祈念しています。
どうぞよろしくお願いします(鈴木 規夫)。

【2】インテグラル・ジャパン主催イベントのご案内

*会場のアトリエ・イフが昨年10月に移転しております。新アトリエを初めて
訪問される方は、地図をご確認の上お出かけくださいますようお願いいたしま
す。

アクセスマップ :http://www.color-art.jp/access.html

(1) インテグラル理論基礎講座(2011年1月22日(土)・2月19日(土)・3月19日
(土)、いずれも13:30〜17:00、アトリエ・イフ)
*インテグラル理論を一から学びたい方、本を読んだけれども分りにくかった
という方、自分が理解したことを確認し、全体像を概観したいという方に最適
です。また、これまで学んできた様々な手法や自分の課題を大きな文脈の中に
位置づけたいという方、組織や個人の成長支援を志す方にもお勧めです。
*詳細・申込:http://integraljapan.net/info/seminar2011_kiso_spring.htm

(2) インテグラル理論中級講座(2011年2月27日(日)・3月27日(日)・4月24日
(日)、いずれも13:30〜17:00、アトリエ・イフ)
*インテグラル理論の基礎的な理解の上に、実践への応用にあたり鍵となる事
柄について、更に理解を深めていきます。
*統合的な視点を確立したい方、クライアントの能力開発や成長支援に携わっ
ておられる方に特にお勧めです。
*詳細・申込:http://integraljapan.net/info/seminar2011_tyukyu.htm

【3】他団体主催イベントのご案内

今月、弊社代表・鈴木 規夫が下記のイベントにて講演・対談を行いますので
ご案内申し上げます。

*こちらでご案内するイベントは、インテグラル・ジャパンが主催するイベン
トではありません。内容等ご確認の上、お申込み・お出かけください。

(1) 講演「ケン・ウィルバー 〜危機の時代の処方箋〜」
日時:2011年1月9日(日)10:00〜16:30
第1部(10:00〜12:00) 「ウィルバーの意識論とその実践法 - 人間を統合
的に理解する」
第2部(13:00〜15:00) 「ウィルバーの世界論とその実践法 - 世界を統合
的に理解する」
第3部(15:15〜16:30) 「ウィルバーとワールドシフトの対話」

場所: 川崎市中原市民館 第3・4会議室 (パークシティ武蔵小杉ミッドス
カイタワー2階、会場の詳細についてはお申込みの際にお知らせいたします)

主催:サトルエネルギー学会
参加費:一般5,000円 日本トランスパーソナル学会会員4,000円
申込・問合:サトルエネルギー学会 秘教科学分科会(神尾)
Tel & Fax 03-3672-8473 kamio@subtle-eng.com
詳細:http://subtle-event.seesaa.net/、
http://transpersonal.jp/archives/2103

(2) 『インテグラル理論入門』出版記念フォーラム
『インテグラル理論入門I&II』の出版を記念し、日本トランスパーソナル学
会の主催・春秋社の協賛により、出版記念フォーラムが開催されます。共著者
3名による講演・対談が行われます。

テーマ:インテグラル理論の可能性をトークしよう!
講演&対談者:鈴木規夫、甲田烈、久保隆司
日時:2011年1月15日土曜日 13:30〜16:30(13:15開場、途中15分程度の休憩
あり・質疑応答あり)
場所:産業商工会館3F講堂(JR中央線・阿佐ヶ谷駅徒歩5分)
東京都杉並区阿佐谷南3丁目2番19号
参加費:一般 2,500円、日本トランスパーソナル学会会員 2,300円
*事前予約は不要です。当日会場にお越しください。
*春秋社出版のインテグラル理論、ケン・ウィルバー関連本の割引販売あり。
*詳細:http://transpersonal.jp/archives/2124、
http://www.shunjusha.co.jp/news.html#291

【4】編集後記

皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたか? 私は、家族の世話に追われなが
ら、今年の目標を立てる作業を行っています。目標を立てる時に、Mindを使う
だけではなくて、絵を描いたり、瞑想・運動などで体を使ったりすると、ヴィ
ジョンやミッションを確認し、目標を立てるプロセスそのものが楽しくなりま
すね。皆様の目標設定にも、インテグラル・アプローチが生かされるといいな、
と思っています(千葉)。

*ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ! info@integraljapan.net
*本メールマガジンの送付先アドレスの変更、及び、配信不要の方は、
info@integraljapan.netまでご連絡ください。

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インテグラル・ジャパン・メールマガジン No. 45
配信日:2011年1月4日
インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木 規夫
編 集:千葉 絵里

*無断複製・転載を禁止します
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