Integral Japan Mail Magazine Vol.30

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Integral Japan Mail Magazine
No. 30 (2009/10/03)
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【1】開講間近! ILP Basicワークショップのご案内
【2】鈴木 規夫によるインテグラル・コーチング・エッセイ
〜「今」という瞬間が全て?(下)〜
【3】その他イベントのご案内
【4】編集後記
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皆様、こんにちは。10月になりましたね。学びの秋も、深まってまいりました。
インテグラル・ジャパンのワークショップも、本格プログラムが続々登場しま
す!

【1】開講間近! ILP Basicワークショップのご案内
10月24日(土)・25日(日)の二日間にわたって、ILP Basicワークショップ
を開催いたします。昨年、インテグラル・ジャパンでは、国内で初めてILP(
Integral Life Practice:統合的な自己成長の実践)のワークショップを開催
しました。ILPは、インテグラル理論に基づいて、特に個人の成長に役立つ
様々な技法をまとめたものです。オープン・ワークショップでは、時間の関係
上、ILPの構成要素のごく一部を簡略化した形でお伝えしているのですが、本
ワークショップでは、ILPの全体像を体験いただけます。また、ご自分でイン
テグラル・アプローチを実際に使っていくための土台づくりにも取り組むこと
ができます。

昨年のワークショップ参加者の声から、一部をご紹介します。

・ウィルバーの書籍を読むという頭の中の作業だけでなく、ILPを実践するこ
と自体が既に、バランスをとる意義がありましたし、統合的な地図を抽象概念
ではなく、具体的に取り込むという体験ができて一歩進んだ感じです(20代・
男性)
・自分の枠を広げるための模索として、自分の苦手としている領域が自覚でき
ました(50代・女性)
・共通の目的を持ち、共に向上しようとする者が集うこと。このWEの感覚は貴
重なものであると実感できました(20代・男性)
・統合的に考える事、四つの事象の考え方などがわかり、さらにチャレンジす
る気持ちが高まりました(50代・男性)
・自分がおぼろげながら課題と考えていたことがクリアになり、対処する方向
性が明確になった(40代・男性)
・(インテグラル・シャドー・プロセスについて)自分の深い部分では、実は
色んなことに気づいているのに見ようとしていなかったことがあることに気づ
きました。(AQALについて)概念的な理解だけでなく、グループで設定した事
例がとてもわかりやすかったので、色んなことに応用できる考え方だと実感で
きました(20代・女性)

この機会に、インテグラルな生き方を掘り下げてみませんか? 自分や所属す
る組織の置かれている状況をより正確に把握し、何をしたらいいのか考えたい
方、自分の殻を破りたいと思っている方、日常生活を改めて見直し、その中に
意義や意味を見出したいと願っている方、仕事とプライベート・心と体のバラ
ンスなど、バランスの取れた生き方を願う方・・・ILP は、そういう皆様に、自
分の人生を統合的にとらえるためのものの見方と、日々自分で取り組める実践
方法を提供します。

<開催情報>
ILP Basic 〜統合的な自己成長の実践のワークショップ〜
日時:2009年10月24日(土)・25日(日)10:00〜17:00(会場9:45)
場所:Bumb東京スポーツ文化館(東京メトロ有楽町線ほか新木場駅下車)
講師:鈴木 規夫、依浮とし子
受講料:(一般)36.000円(お振込みは開催日より3日前までにお願いします)
  (IJ Members会員)32,400円(お振込みは開催日より3日前までにお願いします)
定員:20名(定員に到達次第締め切ります)

詳細・お申し込みはこちらまで。
http://integraljapan.net/info/seminar2009ilpbasic.htm

【2】鈴木 規夫によるインテグラル・コーチング・エッセイ〜「今という瞬
間が全て?(下)(メールマガジン第29号より続く)

このことは、例えば、国際政治の交渉を検討すれば一目瞭然です。国際政治に
おいて、交渉とは決して関係者が着席して対話をする純粋な対話の場面に限定
されるものではありません。むしろ、そうした対話をするまえの段階において、
各関係者が戦略的に実施・達成してきた諸々の行動そのものが交渉という活動
の重要要素であるのです(例:技術革新・軍備増強・商品開発)。実際、国際
的な交渉の大多数においては、純粋な対話や交渉をするために関係者が集合す
るまえの段階において、交渉の帰趨はその大枠において決定しているといえる
でしょう。

「今」を過度に強調する今日のコーチング・トレイニングは、その意味では、
そうした「対話」をとりまく文脈に対して無意識となる危険性を内包していま
す。そこでは、対話を過信する「対話信仰」とでも形容できるものが跋扈する
ために、結果として、対話技術の習得が成長や成功に直結すると発想する「視
野狭窄」が生まれるのです。つまり、そこでは、対話の技術を習得することそ
のものが――実際には、その重要性は限定的なものでしかないにもかかわらず
――絶対化されてしまうのです。

「対話信仰」に特徴づけられるこうした文化は今日のコーチング業界を非常に
色濃く支配しているようです。実際、コーチングのトレイニングの大部分が傾
聴を中心とするコミュニケーション技術の習得に占められるのは、その明確な
証拠ということができるでしょう。その結果、コーチングは、そうした基本的
なコミュニケーション技術を既にあたりまえの素養として習得している多数の
ひとびとの要求に応えることが全くできなくなっているのです。

個人・組織・社会の領域において、真に持続的な「成長」と「変革」を実現す
るための能力を綜合的に開発するためには、多数の能力を習得することが重要
となります。そして、そうした諸能力を明確化して、それらを統合的に鍛錬す
ることこそが、インテグラル・コーチングの目的なのです。

いうまでもなく、インテグラル・コーチングにおいても、対話の能力の修得は、
必須能力のひとつとして、重視されます。しかし、インテグラル・コーチング
おいて最も重視されるのは、それぞれの個人や組織が対峙する状況(こうした
状況を「生存条件」(Life Conditions)と呼びます)を全方位的・全領域的
に検討して、そのうえで、鍛錬の必要とされる能力を明確化するということで
す。そうした作業のうえで、コーチングの作業は初めて当事者にとり意味のあ
るものとなりえるのです。

今日のコーチング業界を特徴づけるのは、「対話信仰」という視野狭窄であり、
また、対話術の習得を過度に重視する過剰な職人性であるということができま
す。結果として、コーチングは、現実の複雑な課題や問題に効果的に対応する
ことのできない「対話術」に矮小化されてしまっているのです。インテグラ
ル・コーチングは、こうした限界を克服するための視点と方法を提供するもの
といえるでしょう(この項終わり)。

【3】その他のイベントのご案内

*特別シリーズ「『万物の歴史』を読む」(全6回)いよいよスタート! ケ
ン・ウィルバー研究会
(2009年10月17日(土):13:00〜16:00 アトリエ・イフ(世田谷区))
詳細:http://blog.integraljapan.net/(事前申込は特に必要ありません)

*お試し参加歓迎:女性のためのインテグラル・ライフ・サークル10月の集ま
り(2009年10月31日(日)13:30〜16:30 アトリエ・イフ(世田谷区))
詳細:http://womensintegrallife.seesaa.net/?1253336056
申込:http://integraljapan.net/info/wilp_info.htm(詳細ページよりジャ
ンプできます)

*初めての方歓迎! オープン・ワークショップ
1)11月のオープン・ワークショップ
インテグラル・サイコグラフ
(2009年11月1日(日)13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
詳細・申込:http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop11.htm

2)12月のオープン・ワークショップ
vMeme Stack Analysis 〜スパイラル・ダイナミクス・インテグラル〜
(2009年12月6日(日):13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
詳細・申込:http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop12.htm

ご注意)弊社都合による開催中止の場合を除き、受講料振込後の返金・振替は
承っておりません。ご予定をご確認のうえ、お申し込みいただきますようお願
い申し上げます。

【4】編集後記

今年も残り三ヶ月。インテグラル・ジャパンでは、日々の業務に取り組む一方
で、来年の計画を練っています。概要が固まってきましたが、「インテグラル・
アプローチを自分の仕事や生活に生かしたい」「実際に使える具体的な方法を
知りたい」という皆さまの声に、よりお応えする内容になっているのではない
かと思います。詳細は追ってホームページ・メールマガジン等でご案内いたし
ます。どうぞお楽しみに(千葉)。

*ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ! info@integraljapan.net
*本メールマガジンの送付先アドレスの変更、及び、配信不要の方は、
info@integraljapan.netまでご連絡ください。

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インテグラル・ジャパン・メールマガジン No. 30
配信日:2009年10月03日
発 行:インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木 規夫
編 集:千葉 絵里

*無断複製・転載を禁止します
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