Integral Japan Mail Magazine Vol.24

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             Integral Japan Mail Magazine
               No. 24 (2009/05/14)
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【1】 いよいよ募集開始! 女性のためのインテグラル・ライフ・サークル
【2】 統合的教育について検討します:5月の研究会
【3】 基礎から本格的に学べます:インテグラル理論入門講座
【4】 初めての方歓迎:オープン・ワークショップ
【5】 行動論理を易しく解説:Capacity Evolution Blogより
【6】 編集後記
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皆様、こんにちは。この度、多くの方からご要望のありました女性のためのプ
ログラムを実施することになりました。これをきっかけに、インテグラル・ア
プローチが益々身近なものとして広まっていくことを願っています(千葉)。

【1】いよいよ募集開始! 女性のためのインテグラル・ライフ・サークル

この度、インテグラル・ジャパンでは、IJ Members女性会員を対象に、「女性
のためのインテグラル・ライフ・サークル」(略称:女性サークル)を開催し
ていくことになりました。

これは、2004年から実施されてきた統合的実践の集まりの中で、「男性がいる
場では、緊張してしまったり、なかなか話しづらい事柄があったりする」、「特に
女性のニーズに焦点をあてたプログラムがほしい」等の声が出たことを受け、
構想されたものです。アメリカの「女性のためのインテグラル・ライフ・プラ
クティス」(Women's Integral Life Practice)の取り組みを参考に、インテ
グラル・ジャパンの女性スタッフと、ケン・ウィルバー研究会(別名:インテグ
ラル思想研究会)に参加されていた協力メンバーの間で、約1年半、研究と実践
を重ねてきました。そして、この度、対象をIJ Members女性会員に拡大して実
施していくことになりました。

このサークルでは、女性だけのゆったりとくつろいだ雰囲気の中で、自分たち
が日々出会う問題や疑問を分かち合い、インテグラルな視点からの検討やそれ
に基づくワークを行っていきます。お互いに学びあい支えあう関係の中で、イ
ンテグラル理論を活用して自分自身と自分の置かれている環境について理解を
深め、ボディ・マインド・ハート・スピリットなどの様々な側面で、より健や
かに、よりのびのびと、そしてより深みのある存在になっていくことを目指し
ています。多くの女性のご参加をお待ちしております。

*「女性のためのインテグラル・ライフ・サークル」活動概要
参加資格:IJ Members女性会員。
開催日:原則として月1回。平日夜(19:00〜21:00)あるいは土日祝日の昼間
(13:30〜16:30)に開催予定。
開催場所:アトリエ・イフ・シーエイティー
世田谷区奥沢6―27―2 アーバンSKビル2F
自由が丘駅より徒歩7分
九品仏駅より徒歩2分
アクセス・マップ http://www.color-art.jp/access.html
(変更の場合あり)
活動内容:読書会、体験型ワーク(アートセラピー、瞑想等)、茶話会等を
予定。
参加費用:2,000円(IJ Members会員価格・現金当日払)
(材料費が必要な場合等、変更の場合あり)
代表世話人:依浮 とし子(アートセラピスト、インテグラル・ジャパン・フ
ァシリテーター)
世話人:藤井 ゆき(インテグラル・ジャパン)
     千葉 絵里(インテグラル・ジャパン)

*開催に先立ち、無料説明会を開催します! 無料説明会には、IJ Membersで
ない方もご参加いただけます。

――「女性のためのインテグラル・ライフ・サークル」無料説明会のご案内――

日 時:2009年6月17日(水)19:00〜21:00
場 所:アトリエ・イフ・シーエイティー
世田谷区奥沢6―27―2 アーバンSKビル2F
自由が丘駅より徒歩7分
九品仏駅より徒歩2分
アクセス・マップ http://www.color-art.jp/access.html
対 象:成人女性で、日常生活の中で感じる疑問や課題を、インテグラル・ア
プローチの視点から考えてみたいと思う方。また、インテグラル・アプローチ
を現実の生活に応用し、統合的な成長を目指したい方。説明会にはIJ Members
でなくても参加可能です。
参加費:無料
申し込み方法:下記の申し込みフォームからお申し込みください。
        http://integraljapan.net/info/wilp.htm
お問い合わせ:080-3214-0744(インテグラル・ジャパン女性サークル担当)
        woman@integraljapan.net

*最新情報は、今後、こちらのブログにてお知らせいたします。
http://womensintegrallife.seesaa.net/

【2】統合的教育について検討します:5月の研究会

5月のケン・ウィルバー研究会(別名:インテグラル思想研究会)は、5月16日
(土)に開催いたします。

春期の研究会では、現在、教育の分野で活躍する内外の研究者・実践者の成果
を参照しながら、「統合的教育」(Integral Education)について討議をして
います。参加される方には、可能であれば、下記の資料を読んできていただけ
るようお願いします。

参考資料
1. ケン・ウィルバー(松永 太郎訳)(2008)『インテグラル・スピリチュア
リティ』(春秋社)
2. トニー・ディヴァイン(2003)『「人格教育」のすすめ』(上寺 久雄翻訳
コスモトゥーワン)
3. レイフ・エスキス(2007)『子どもにいちばん教えたいこと:将来を大き
く変える理想の教育』(菅 靖彦翻訳 草思社)

開催日時:5月16日(土)13:00?16:30
開催場所:東京都北区北とぴあ801
(http://www.kitabunka.or.jp/data/sisetu/map/map001.htm)
東京都北区王子1-11-1
王子駅より徒歩2分
参加費用:(一般)2,000円 (IJ Members)1,800円
  *IJ Members会員の方は、会員証をご持参ください。
参加資格:本研究会は、どなたでも予約なしで参加できますが、ケン・ウィル
バーのインテグラル理論に関して、多少の知識があることを前提に運営されて
おります。ご理解のうえご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

鈴木 規夫 Ph. D.
インテグラル・ジャパン代表 ( http://www.integraljapan.net/ )
協賛:非営利活動法人 にじの絵のぐ( http://www.nijinoenogu.jp/ )

*5月以降の研究会の日程は以下の通りです:
6月6日(土)、7月26日(日)、8月8日(土)

【3】基礎から本格的に学べます:インテグラル理論入門講座

インテグラル思想では、理論と実践を相補的なものとしてとらえており、体験
をいかに解釈するかという知的な枠組みを持つことの重要性を強調しています。
この機会に、インテグラル理論を一から学んでみませんか?

第1回に参加された方からは、次のようなご感想をいただいています。
「このインテグラル理論学習の場は、講師によるわかりやすく、適切なポイン
ト説明と同時に参加者の生活体験におけるポイント確認もあり、現在をよりク
リアに感じさせられるスペースとして有効だと思いました。」(女性)。

春期コースの第1回は既に実施済みですが、振替制度を利用して、第2回・第3
回を春期コースで受講し、第1回を夏期コースで受講するという受講方法も可
能です。弊社ウェブサイトにて詳細をご確認のうえ、申込フォームからお申し
込みください。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

*振替制度は、現在、インテグラル入門講座限定の制度です。他のワークショ
ップでは振替はお受けしておりません。

――インテグラル理論入門講座2009年春期コース・夏期コース――

春期:
第1回:開催済み
第2回:5月24日(日)品川区総合区民会館きゅりあん研修室
第3回:6月27日(土)北区複合文化施設北とぴあ 第1和室

夏期
第1回:7月5日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん第1講習室
第2回:8月2日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん研修室
第3回:9月6日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん中会議室

参加費: 一般:24,000円(3回分) 会員:21,600円(3回分)
      各回個別での申し込みはできませんのでご了承ください。
      会員(IJ Members)への申し込みはこちらで受け付けています:
      http://www.integraljapan.net/info/ijmembers.htm
      定員に到達次第締め切ります。なるべく事前にお申込み下さい。

講師:鈴木 規夫 Ph. D.(インテグラル・ジャパン代表取締役)

お申し込みはこちらから:
http://integraljapan.net/info/seminar2009nyuumon01.htm#form

【4】初めての方歓迎:オープン・ワークショップ

オープン・ワークショップは、初めてインテグラル・アプローチに触れる方に
も気軽に参加していただけるワークショップです。ただいま、5月〜7月開催分
を受付中です。

1. 5月のオープン・ワークショップ
Integral Dialogue:インテグラル理論でコミュニケーションを向上させる
(2009年5月30日(土) 13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
*対話能力は意識構造の発達を促す上で極めて重要な意味を持ちます。インテ
グラル・ジャパンの講座・ワークショップを受講されたい方全員に、ぜひご参
加いただきたいワークショップです。
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop05.htm

2. 6月のオープン・ワークショップ
Integral Art Therapy II: 表現ワークで育む創造的成長と豊かな関係性
(2009年6月28日(日)13:30〜16:30 北区複合文化施設北とぴあ)
*根強い人気を誇る表現ワークです。論理だけでなく感性も育みたい方に特に
お勧めです。感情表現が苦手な方も、トライしてみませんか?
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop06.htm

3. 7月のオープン・ワークショップ
Vision Logic: Mind 1〜対極性の統合〜
(2009年7月20日(月・祝)13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
*対極性の統合は、インテグラル理論の重要概念の一つです。実例を通して考
えながら、基礎から学んでいきます。
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop07.htm

*弊社都合による開催中止の場合を除き、受講料振込後の返金・振替は承って
おりません(振替制度は、現在、インテグラル理論入門講座限定の制度となっ
ております)。ご予定をご確認のうえ、お申し込みいただきますようお願いい
たします。

【5】行動論理を易しく解説:Capacity Evolution Blogより

インテグラル・ジャパンの姉妹機関・インターコネクションズ(http://ikan.
biz/)の共同経営者であるザック・スミス(Zach Smith)のブログ(Capacity
Evolution Blog)の日本語版です。個々の行動論理の特徴について述べた記
事の第四弾です。

――T型の人びと――

T型(目的実現型段階・後期合理性段階)の人びとのT型らしさは、その選択と
行動に現れます。彼らの選択と行動は、彼らのあり方、具体的には世界とどう
関わるかという深層的な能力(capacity)に根ざしています。

T型の人びとを観察すると、どういう特徴が見られるのでしょうか?

・働いている成人の約30%がT型だと推定されています(1)
・「T」は、ひとつの分野を狭く深く掘り下げる(専門性)と同時に複数の視
点(例:顧客の視点や戦略、組織内に存在する諸部門の視点や文化)を包摂し
うる、幅広い視野を持つことを表しています
・T型の人びとが共通して力を入れているのは、特定のプロジェクトの目的を
達成するために、見出しうる最良の人材・ベストプラクティス・最善のものの
見方をシステマチックに用いることです
・T型の人々は、新たな市場やプロジェクト、あるいは組織を作り出す取り組
みにおいてしばしばリーダーとなります
・必要な人的・財政的・物理的・イデオロギー的なリソースを提供し、付け
加え、あるいは手に入れるための使命を果たす上で、力強い交渉者になること
が可能です
・チームのメンバーとして貴重な存在ですが、T型の人びとに固有の価値観は、
バリュー・チェーン全体を考慮する健全さを備えていない場合があります。
しかし、H型の価値観に近づけば近づくほど、T型の人びともその思考や物事に
とりくむアプローチにおいて、バリュー・チェーンをより考慮できるようにな
ります
・T型の人びとは、共同作業を成功させるために、多様な関係者が集結して、
それぞれの技能・経験・発想を発揮することの意味と価値を真に認識すること
ができます。その意味では、彼等は組織人として生産的に活躍するための重要
な発達段階に到達しているということができます。
・T型の人びとは、自己を地域社会のために重要な価値を提供する献身的なメ
ンバーと見做します。また、同時に、彼等は、ひとりの個人として、自己の人
生にたいして責任を負い、自己の選択に責任をもとうとします。
・T型の人びとは、コミュニケーションを重視します。また、多様な情報源を
確保して、常に状況を多角的に理解・検討しようとこころがけます。
・T型の人びとは、関係者が自己の視点や経験にもとづき、異なる意見や提案
を率直に表明しあうことを重視します。関係者間の建設的な衝突を歓迎して、
共同作業の成果を最大化しようとするのです。
・T型の人びとは、関係者の福祉(例:肉体的・精神的な健康)よりも、「ゲー
ム」(例:折衝・交渉・競争)そのものを重視することがあります
・T型の人びとは、自己の論理・戦略・方法に絶対的な自信を抱いているため
に、しばしば、自己の意見を強硬に主張します(その結果として、ときとして、
関係者の感情を損ねて、人間関係を破壊してしまうことがあります)
・T型の人びとは、自分の運命は自分で支配・決定していると思い込む傾向に
あります。結果として、突発的に発生する「事故」や「悲劇」(例:病気・離
婚・天災)に見舞われると、しばしば、精神的な麻痺状態に陥ることがありま
す(例:鬱状態・絶望状態)。
・T型の人びとは、合理性と客観性を固く信奉しており、複数の視点から物事
を吟味しようとします。
・T型の人びとは主体的に行動をする傾向にあります。また、必要な場合には
他者(同僚・配下)に権限を委譲して、彼等が自己の能力を自由に発揮するこ
とができるよう鼓舞・応援します。
・T型の人びとは、自己を厳しく駆立て、目標の実現に邁進しますが、同時に、
他者(例:上司・同僚・配下)にも同様に懸命に努力をするよう要求する傾
向にあります。
・T型の人びとは、自己が状況をコントロールすることができているという確
信を重要視する傾向にあります(逆に、コントロールできない状況に置かれた
り、あるいは、他者にコントロールされる状況に置かれることを過度に忌避す
る傾向にあります)。
・T型の人びとは、公正で一貫性があると思われる価値体系を追求します。
・T型の人びとは、多くの場合フィードバックを歓迎します。但し、この場合
には、そうした「フィードバック」は、彼等の目標の達成や改善の推進を援助
するものとして提供されることが重要となります(あるいは、そのような意図
にもとづいて提供されたものであると理解されることが重要となります)。

もちろん、同じT型の行動論理を発揮しているとしても、ひとりひとりの発想
や行動は異なるものとなります。ひとりひとりはユニークな存在であり、その
人の行動論理を理解することは、その人の全てを理解することではありません。
上記の点は、これまでに多数の人びととの共同作業をとおして、私達が観察し
えた一般的な特徴です。但し、それらはあくまで一般論ですが、また、I型〜T
型〜H型という、今日の社会において多数の人びとが経験する発達の過程につ
いて貴重な洞察をあたえてくれるのも事実です。

I型の行動論理からT型の行動論理に移行するにつれ、人びとは自己の教条主義
的な傾向から自由になり、複数の視点を受容する能力を高めることになります。
また、人びとは、T型の行動論理からH型の行動論理に移行するにつれ、より包
括的・多面的なものの見方ができるようになります。

T型の行動論理は、非常に重要な価値を有していますが、しかし、同時に、そ
の認識能力は独特の限界も内包しています。T型の人びとは、力強いチーム・
メンバーやチーム・リーダーであり、また、豊富な知識と経験の深さを備えて
います。しかし、また、T型の人びとは、しばしば、そうした自己の強みを過
信する傾向にあるために、逆にそれに囚われてしまうことになります。T型の
人びとがH型段階に向けた成長を実現していくためには、こうした自己の拠り
所とする知識や経験を対象化して、それらと自由に関わる柔軟性を確立するこ
とが重要となります。

行動論理の進化のためには、単に知識や技術や経験を蓄積するだけではなく、
それらとの関係の関り方を変化させていく必要があるのです。そして、正にそ
うした能力の開発こそが、深層能力の開発なのです。この深層能力を進化させ
ることが、私どもインターコネクションズの仕事です(翻訳:千葉、監修:鈴
木)。

(1) スザンヌ・クック=グロイター博士(Dr. Susanne Cook-Greuter)の調査
による。
(2) 深層的能力(capacity)……機能的能力(competency)と対になる概念。
機能的能力は、交渉能力・企画立案能力・管理運営能力等の個々の具体的なス
キルであるのに対し、深層的能力は意識構造の複雑さを指す。深層的能力の開
発は、人間の認識と行動の能力を本質的な意味で変容させることであり、通常
、長期間にわたる取り組みと、適切な支援と挑戦が必要となる。「深層的能力
=人間としての器の大きさ」と解釈してもよい。

*原文は、こちらで読めます。
http://ikan.biz/blog/capacity-evolution/t-shaped-people/
(日本語版は、正確さと分かり易さを考慮し、監修者が加筆修正を行っていま
す。従って、原文とは必ずしも逐語対応していません)

【6】編集後記

長い間検討を重ねてきた企画「女性のためのインテグラル・ライフ・サークル」
をいよいよ送り出すことができました。アメリカのインテグラル・コミュニティ
においても、女性のための統合的実践(WILP: Women's Integral Life
Practice)の取り組みはまだまだ発展途上にあります。私たちの活動を通して、
WILPに新たな視点・知見を加えていき、ささやかながらインテグラル・コミュ
ニティに貢献していきたい。それが私たちの願いです(千葉)。

*ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ! info@integraljapan.net
*本メールマガジンの送付先アドレスの変更、及び、配信不要の方は、
info@integraljapan.netまでご連絡ください。

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インテグラル・ジャパン・メールマガジン No. 24
配信日:2009年5月14日
発 行:インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木 規夫
編 集:千葉 絵里

*無断複製・転載を禁止します
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