Integral Japan Mail Magazine Vol.22

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             Integral Japan Mail Magazine
              No. 22 (2009/04/17)
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【1】 3月の研究会のご報告
【2】 4月の研究会のご案内
【3】 インテグラル理論入門講座のご案内
【4】 オープン・ワークショップのご案内
【5】 編集後記
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新学期・新年度になり、お忙しくお過ごしのことと思います。インテグラル・
ジャパンの4月は、看板講座であるインテグラル理論入門講座でスタートを切
りました。どうしたらインテグラル・アプローチをもっと仕事や生活に生かし
ていけるのか、参加者の方との対話を通じて、私たちも色々とアイディアをい
ただいています(千葉)。

【1】3月の研究会のご報告
2009年3月のケン・ウィルバー研究会(別名:インテグラル思想研究会)は、
昨年より継続してとりくんできたインテグラル思想の最新理論構造("Wilber
Five")に関する検討の最終回となりました。今回は、Zone 7とZone 8の代表
的な方法であるシステム理論とオートポイエーシス理論の関連書を参考にして、
右下領域(集合の外面)における内部(inside)と外部(outside)の違いに
ついて明確化をしました。Wilber Fiveにおいては、8つの視点・領域が設定さ
れ、AQALは複雑化しました。しかし、KWが説明するように、それは、その本質
において、内面(interior)と外面(exterior)という最も根源的な2つの視
点を展開して構築されたものに過ぎません。AQALが複雑化したことにより、多
様な情報を正確に分類することが可能となりましたが、それは、また、視点間
の共通性を明確化するという統合理論の本来の志向を阻害する危険性を伴うこ
とにもなります。その意味では、こうした複雑化の過程のなかで、読者は、表
面的な複雑性に幻惑・圧倒されないよう、常にAQALの核にある単純さを確認す
る必要があります。

また、研究会では、こうした議論に先立ち、現在、インテグラル思想の重要概
念のひとつである発達理論、及び、その測定法をめぐり、現在、コミュニティ
内で展開されている議論の内容を概観して、そうした対話のなかで浮き彫りに
されている課題を明確化しました。例えば、Zachary Steinが指摘するように、
発達理論は、その使い方を誤まると、人間を階層的な枠組のなかに押し込める
短絡的な優生発想に歪曲されてしまう危険性を内蔵しています。そうした陥穽
に陥らないために、実践者は、測定法が実際に人間の何を測定し、また、何を
測定しないのかを謙虚に認識することが非常に重要となります。研究会では、
こうした問題意識にもとづいて、発達理論を日常生活に応用していくときに、
われわれが経験することになる課題と疑問(例:高次の発達段階を確立するこ
とは、果たして、組織の経営者として、個人の能力の向上に寄与するのか? ま
た、たとえそうだとしても、そのほかにはどのような要因が影響するのだろう
か?)について、各参加者が自らの経験を紹介しながら、検討をしました(鈴
木)。

*Zachary Stein:ハーバード大学教育研究科大学院在学中。インテグラル理
論の創始者ケン・ウィルバーをはじめ、Suzanne Cook-Greuter・Don Beckなど
を第一世代とすれば、インテグラル理論の第二世代の理論家の一人である。
Integral Lifeに寄せた次の論考がインテグラル・コミュニティにおいて大い
に議論を巻き起こしている。

Zachary Stain (2009). Myth Busting & Metric Making: Refashioning the Discourse about Development in the Integral Community. Available at:
http://integrallife.com/node/15233

【2】4月の研究会のご案内
4月のケン・ウィルバー研究会(別名:インテグラル思想研究会)は、4月19日
(日)に開催いたします。

この研究会では、現在、多数の研究者・実践者をまきこみながら深化しつづけ
ている「現代思想」としてのインテグラル思想の可能性について探求していま
す。また、ウィルバーの主催するIntegral Institute
(http://www.integralinstitute.org/)を核として展開するインテグラル思
想の最新の動向を参考にしながら、日本という文脈において、この思想を理
解・実践するうえでの方法を共同して探求していきます。

4月以降の研究会では、現在、教育の分野で活躍する内外の研究者・実践者の
成果を参照しながら、「統合的教育」(Integral Education)について討議を
します。参加をされる方には、可能であれば、下記の資料を読んできていただ
けるようお願いいたします。

参考資料

1. ケン・ウィルバー(松永 太郎訳)(2008)『インテグラル・スピリチュア
リティ』(春秋社)
2. 工藤 順一(1999)『国語のできる子どもを育てる』講談社(講談社現代新
書)
3. 工藤 順一(2003)『論理に強い子どもを育てる』講談社(講談社現代新書)

開催日時:4月19日(日)13:00〜16:30
開催場所:東京都北区北とぴあ801(http://www.kitabunka.or.jp/data/siset
u/map/map001.htm)
東京都北区王子1-11-1
王子駅より徒歩2分
参加費用:(一般)2,000円、(IJ Members会員)1,800円
      *IJ Members会員の方は、会員証をご持参ください。
参加資格:本研究会は、どなたでも予約なしで参加できますが、ケン・ウィル
バーのインテグラル理論に関して、多少の知識があることを前提に運営されて
おります。ご理解のうえご参加いただきますよう、お願い申し上げます。
講師:鈴木 規夫 Ph. D.
インテグラル・ジャパン代表 ( http://www.integraljapan.net/ )
協賛:非営利活動法人にじの絵のぐ( http://www.nijinoenogu.jp/ )

*4月以降の研究会の日程は以下の通りです:
5月16日(土)、6月6日(土)、7月26日(日)、8月8日(土)

【3】インテグラル理論入門講座のご案内

インテグラル理論入門講座春期コースがいよいよ始まりました。インテグラル
理論入門講座は、インテグラル・ジャパンのさまざまな講座・ワークショップ
を受講する上で、基礎となる講座です。弊社イベントにご参加を希望される皆
様に、是非一度はお受けいただきたく思っています。

春期講座は、比較的少人数でスタートいたしましたので、ディスカッションの
時間を多く取り、実例を交えながら解説を行っています。「T型の上司とうま
くつきあうには?」というトピックでは、参加者の方から実体験を交えた具体
的な提案なども出て、大いに盛り上がりました。講義冒頭に予め質問や関心の
ある事柄をお尋ねし、参加者の関心に沿って身近な例を挙げて説明していくア
プローチが大変好評です。

今回、春期講座に受講申込が間に合わなかった方は、是非夏期講座へのご参加
をご検討ください。今すぐ受けたい! という方は、変則的な形にはなりますが、
振替制度を利用して、春期コースで第2回・第3回を受講し、夏期コースで第1
回を受講するという方法も可能です(但し、第2回・第3回での講義は、第1回
の講義内容を理解しているという前提で進められますので、順番どおりに受講
していただいたほうがスムーズに理解が進むものと思われます)。振替制度を
利用して、春期・夏期の両講座にまたがって受講ご希望の方は、弊社申込フォー
ムより「春期講座」を選び、連絡事項の欄に、実際の受講予定日をご記入くだ
さい。

――インテグラル理論入門講座2009年春期コース・夏期コース――

春期:
第1回:開催済み
第2回:5月24日(日)品川区総合区民会館きゅりあん研修室
第3回:6月27日(土)北区複合文化施設北とぴあ 第1和室

夏期
第1回:7月5日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん第1講習室
第2回:8月2日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん研修室
第3回:9月6日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん中会議室

参加費: 一般:24,000円(3回分) 会員:21,600円(3回分)
      ※各回個別での申し込みはできませんのでご了承ください。
      ※会員(IJ Members)への申し込みはこちらで受け付けています:
http://www.integraljapan.net/info/ijmembers.htm
      ※定員に到達次第締め切ります。なるべく事前にお申込み下さい。

講師:鈴木 規夫Ph. D.(インテグラル・ジャパン代表取締役)

お申し込みはこちらから:
http://integraljapan.net/info/seminar2009nyuumon01.htm#form

【4】オープン・ワークショップのご案内
オープン・ワークショップは、初めてインテグラル・アプローチに触れる方に
も気軽に参加していただけるワークショップです。ただいま、4月〜6月開催分
を受付中です。

1. 4月のオープン・ワークショップ
Integral Meditation:日常に明晰さと深みをもたらす4つの瞑想プラクティス
(2009年4月25日(土) 13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
*ILP(インテグラル・ライフ・プラクティス)の4つの基本モジュール(Body
/ Mind/ Spirit/ Shadow)がこれでオープン・ワークショップに出揃います。
ILPのワークで行う、基礎的な実践方法をご紹介します。
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop04.htm

2. 5月のオープン・ワークショップ
Integral Dialogue:インテグラル理論でコミュニケーションを向上させる
(2009年5月30日(土) 13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
*ダイアローグ能力は、意識構造の発達を促す上で極めて重要な意味を持ちま
す。インテグラル・ジャパンの講座・ワークショップを受講されたい方全員に、
ぜひご参加いただきたいワークショップです。
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop05.htm

3. 6月のオープン・ワークショップ
Integral Art Therapy II: 表現ワークで育む創造的成長と豊かな関係性
(2009年6月28日(日)13:30〜16:30 北区複合文化施設北とぴあ)
*根強い人気を誇る表現ワークです。論理だけでなく感性も育みたい方に特
にお勧めです。感情表現の苦手な方も、トライしてみませんか?
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop06.htm

*弊社都合による開催中止の場合を除き、受講料振込後の返金・振替は承って
おりません(振替制度は、現在、インテグラル理論入門講座限定の制度となっ
ております)。ご予定をご確認のうえ、お申し込みいただきますようお願いい
たします。

【5】編集後記
IJ Members会員の皆様には、そろそろお手元にニューズレター"Integral Life"
が届いているものと思います。仕事・学校・人間関係など、あらゆるものごと
をインテグラルな視点から見つめよう! ということで、このタイトルに決定し
ました。ケン・ウィルバーが主宰するIntegral Instituteの関連機関と同じ名
称ですが、許可を得て使用しています。ご意見・ご感想などございましたら、
info@integraljapan.netまでお願いいたします。

*ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ! info@integraljapan.net
*本メールマガジンの送付先アドレスの変更、及び、配信不要の方は、
info@integraljapan.netまでご連絡ください。

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インテグラル・ジャパン・メールマガジン No. 22
配信日:2009年4月17日
発 行:インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木 規夫
編 集:千葉 絵里

*無断複製・転載を禁止します
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