Integral Japan Mail Magazine Vol.21

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         Integral Japan Mail Magazine
           No. 21 (2009/03/25)
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【1】 インテグラル理論入門講座のご案内
【2】 研究会のご案内
【3】 オープン・ワークショップのご案内
【4】 Capacity Evolution Blogより
【5】 他団体イベント紹介
【6】 編集後記
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皆様、こんにちは。分野横断的な統合的アプローチへの関心の高まりを、最近
益々感じています。そういう活動に取り組んでいる方々、あるいは関心のある
方々に、ケン・ウィルバーの提唱するインテグラル・アプローチを少しでも知
ってもらいたい。そういう思いで、日々活動に取り組んでいます。それでは、
メールマガジン第21号をお送りします(千葉)。

【1】インテグラル理論入門講座のご案内

地球環境問題など、時代の危機が深刻化する中、学際的・分野横断的なアプ
ローチは、最近益々重要性を増しているようです。例えば、東京大学・京都大
学・大阪大学などが連携して組織されたサステイナビリティ学連携機構
(http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/outline/greetings.html)では、持続可能
性の問題に人間・社会・環境という視点から取り組む独自の統合的な枠組みを
提供しています。

インテグラル理論は、AQAL(詳しくは
http://integraljapan.net/words.htm#aqal をご参照ください)という枠組み
を用い、さまざまな視点の持つ意義と限界、そして関連性を明確にすることで、
諸学問の対話と協働を可能にします。近年、様々な四象限マトリクスがビジネ
スの分野でも活用されていますが、特定の分野においてのみ有効であることが
多く、しかも軸の取り方が必ずしも網羅的であるとは言えません。これに対し、
ケン・ウィルバーが考案したシンプルな四象限マトリックスは、殆どあらゆる
分野に活用できる、パワフルな問題認識・問題解決のツールなのです。

先にご紹介したウェブサイトに述べられていたように、要素還元主義にとどま
らない、統合的なアプローチを模索している方に、インテグラル理論は有効な
枠組みを提供します。統合的な問題解決にご関心をお持ちの皆様に、是非イン
テグラル理論入門講座をご紹介いただければ幸いです。

講座では、インテグラル理論の黎明期からアメリカで研究を重ね、組織開発や
個人の成長への応用においても豊富な経験を有する講師が、AQALをはじめとす
る重要概念を基礎からじっくりと解説します。

――インテグラル理論入門講座2009年春期・夏期コース――

このインテグラル理論入門講座は、2009年度は同じ内容の講座が春期と夏期の
2回にわたり開催されます。春期に参加希望の方のうち、日程上の問題のため
にいずれかの講義に参加することができない場合には、夏期の同内容の講義に
参加することができます。

春期
第1回:4月12日(日)13:30〜16:30 北とぴあ 802会議室
第2回:5月24日(日)13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん研修室
第3回:6月27日(土)13:30〜16:30 北とぴあ 第1和室

夏期
第1回:7月5日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん第1講習室
第2回:8月2日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん研修室
第3回:9月6日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん中会議室

参加費: 一般:24,000円(3回分) 会員:21,600円(3回分)
      ※各回個別での申し込みはできませんのでご了承ください。
      ※会員(IJ Members)への申し込みはこちらで受け付けています:
        http://www.integraljapan.net/info/ijmembers.htm
      ※定員に到達次第締め切ります。なるべく事前にお申込み下さい。

講師:鈴木 規夫Ph. D.(インテグラル・ジャパン代表取締役)

お申し込みはこちらから(現在、春期講座のみお申し込み受付中です):
http://integraljapan.net/info/seminar2009nyuumon01.htm

【2】研究会のご案内
3月のインテグラル思想研究会(ケン・ウィルバー研究会)は、3月28日(土)
に開催します。この研究会では、2008年4月より、ウィルバーの最新の理論モ
デル(ウィルバー5)を反映する著作である『インテグラル・スピリチュアリ
ティ』を取り上げ、じっくりと検討を重ねてきました。その作業も、いよいよ
3月の研究会をもって一区切りとなります。

『インテグラル・スピリチュアリティ』シリーズの最終回となる今回の研究会
では、ウィルバー5で導入された"8つのゾーン"(四象限がそれぞれ内側・外側
に分割されました)のうち、Zone 7とZone 8について取り上げます。下記の参
考資料を使用します。

研究会は、講義を行う場というよりも、参加者の皆さまとの意見交換の場と位
置づけております。毎回、それぞれの専門分野や経験に基づいて、活発な議論
が交わされています。積極的なご参加をお待ちしております。

参考資料

1. ケン・ウィルバー(松永 太郎訳)(2008)『インテグラル・スピリチュア
リティ』(春秋社)

尚、『インテグラル・スピリチュアリティ』の概要をまとめた下記の参考資料
がインテグラル・ジャパンのHPに掲載されておりますので、どうぞ参照くださ
い:
「インテグラル・スピリチュアリティの諸条件」
http://www.integraljapan.net/articles/IntegralSpirituality_1.htm

2.下記の書籍のうちのいずれか:
河本 英夫(1995)「オートポイエーシス:第三世代システム」青土社
河本 英夫(2007)「哲学 脳を揺さぶる:オートポイエーシスの練習問題」
日経BP社
山下 和也(2004)「オートポイエーシスの世界:新しい世界の見方」近代文
芸社(近代文芸社新書)

開催日時:3月28日(土)13:00〜16:30
開催場所:東京都北区北とぴあ804
(http://www.kitabunka.or.jp/data/sisetu/map/map001.htm)
東京都北区王子1-11-1
王子駅より徒歩2分
参加費用:2,000円
参加資格:本研究会は、どなたでも予約なしで参加できますが、ケン・ウィル
バーのインテグラル理論に関して、多少の知識があることを前提に運営されて
おります。ご理解のうえ御参加いただきますよう、お願い申し上げます。

鈴木 規夫 Ph. D.
インテグラル・ジャパン代表 ( http://www.integraljapan.net/ )
協賛:非営利活動法人 にじの絵のぐ( http://www.nijinoenogu.jp/ )

【3】オープン・ワークショップのご案内
オープン・ワークショップは、初めてインテグラル・アプローチに触れる方に
も気軽に参加していただけるワークショップです。ただいま、3月〜5月開催分
を受付中です。

1. まもなく受付締切! 3月のオープン・ワークショップ
AQAL Analysis:インテグラル理論で問題を解決する
(2009年3月29日(日) 13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
*インテグラル理論の最重要概念を使って、基礎的なワークを行います。4月
からの「インテグラル理論入門講座」へのお申し込みを迷っていらっしゃる方
は、まずはこちらをお試し下さい。
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop03.htm

2. 4月のオープン・ワークショップ
Integral Meditation:日常に明晰さと深みをもたらす4つの瞑想プラクティス
(2009年4月25日(土) 13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
*ILP(インテグラル・ライフ・プラクティス)の4つの基本モジュール(Body/
Mind/ Spirit/ Shadow)がこれでオープン・ワークショップに出揃います。
ILPのワークで行う、基礎的な実践方法をご紹介します。
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop04.htm

3. 5月のオープン・ワークショップ
Integral Dialogue:インテグラル理論でコミュニケーションを向上させる
(2009年5月30日(土) 13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん)
*ダイアローグ能力は、意識構造の発達を促す上で極めて重要な意味を持ちま
す。インテグラル・ジャパンの講座・ワークショップを受講されたい方全員に、
ぜひご参加いただきたいワークショップです。
*詳細・お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2009openworkshop05.htm

【4】 Capacity Evolution Blogより
インテグラル・ジャパンの姉妹機関・インターコネクションズ
(http://ikan.biz/)の共同経営者であるザック・スミス(Zach Smith)のブ
ログ(Capacity Evolution Blog)の翻訳です。

前回より、個々の行動論理の特徴について述べた記事をご紹介しています。

――G型の人びと――

G型(体制順応型段階・神話的合理性段階)の人びとの特徴は、強い集団志向
にあります。G型の人びとは、概して集団に忠実に従い、集団の和を守ろうと
します。「G」は、行動を起こす前に集団の意志・要求・方向性を探ったり確
認したりしようとする姿勢を表しています。

G型の人びとを観察すると、どういうことが言えるのでしょうか?
・仕事をしている成人の約11%がG型だと推定されています(1)
・最も良い面が出ると、G型の人びとは、結束を促し、集団・チーム・共同体
の心・魂というべき存在になります
・G型の人びとの最も悪い面を挙げると、体制順応主義者であり、あこぎなま
でに政治的であり、島国根性であることです
・リーダーとしては、G型の人びとは、多くの場合「公式見解」・「既定路線」
の擁護者・推進者となります。一般的に、彼らはリスクを取りたがりません
・体裁・体面と明確に規定された集団の規範に重きを置きがちで、こういう
傾向から思考や行動が導かれます
・集団の世話役であることが多く、集団の和を高めることに尽力し、集団内で
の自分の位置・役割を強固なものにしようとします
・地位と安全・安定が重要で、それが共通の基本的な価値観であることが多

・集団の安定や集団内の自己の地位を脅かすとみなしたものに対しては、毅
然とした、強硬かつ攻撃的な反応を示すことがあります
・多くの場合、G型の人びとは伝統・規則を守ること、及び、慎重に物事を進
めることを強く主張します
・「集団思考」に陥ったり、規則や方針に盲従したりすることがあります
・明確に定められた境界の中でよく働き(「マニュアルはどこ?」)、明確で
強力なリーダーシップを求めます
・「善良」であり、「善良」な振る舞いをすることによって台頭しようとし
ます
・G型の人びとは、集団に不可欠な存在として尊重されたり称賛されたりする
ときに、うまく機能します
・内部告発者になったり、従来型の思考・知恵に挑戦したりすることは余りあ
りません

集団の中で生きていくにあたり、G型の人びとは、それぞれ、ユニークなアプ
ローチを採ります。上記の点は、G型の人びとがI型段階(専門家型段階・前期
合理性段階)に移行するのを我々が支援した際に観察された特徴です。一般的
に、G型の人びとは、どういう組織においても堅い信念を持つ人だといえます。
職場や共同体において、G型の人びとは物事をまとめ上げ、集団の規範・伝
統・秩序を維持すべく努めます。G型の視点が持つ価値は明確です。G型の限界
もまた明確です。変化に直面したとき、あるいは水平思考、即ち既成概念に囚
われない思考が必要とされるとき、G型の人びとはつまづくことがあります。
あるいは、既成概念に囚われないというリスクを敢えて冒すことが過剰なスト
レスになり、苦しむことがあります。G型段階からI型段階への移行は、思春期
から成人への移行という、基本的に10代〜20代に殆どの人びとが経験すること
になる移行を象徴しています。G型の価値観は非常に仲間志向の価値観です。I
型の深層的能力を育むことにより、より自立的で集団依存度の低い価値観を身
につけることができるようになります。このような移行が円滑かつ明確に行わ
れるためには、その過程にある人に、I型の行動論理の価値を明確に理解しても
らうことが重要となります。そして、そのうえで、周囲の関係者は、そうした
移行を完遂するための最大限の励ましと支援を提供することが重要となります。

インターコネクションズの仕事は、個人・共同体・組織・団体が深層的能力を
育むことを支援することであり、我々はこれに情熱をもって取り組んでいます。

(1) スザンヌ・クック=グロイター博士(Dr. Susanne Cook-Greuter)の調
査による。
(2) 深層的能力(capacity)・・・機能的能力(competency)と対になる概
念。機能的能力は、交渉能力、企画立案能力、管理運営能力等の個々の具体的
なスキルであるのに対し、深層的能力は意識構造の複雑さを指す。深層的能力
の開発は、人間の認識と行動の能力を本質的な意味で変容させることであり、
通常、長期間にわたる取り組みと、適切な支援と挑戦が必要となる。深層的能
力=人間としての器の大きさ、と解釈してもよい。

(2008年5月8日の記事)

*原文は、こちらで読めます。
http://ikan.biz/blog/capacity-evolution/g-shaped-people/

【5】他団体イベント紹介
国内外のインテグラル・コミュニティ、及び、インテグラル理論と関連の深い
分野のイベントのご紹介です。

*下記のイベントは、インテグラル・ジャパン株式会社が主催するものではあ
りません。ご参加にあたっては内容をよくご確認の上、ご自分の判断でご参加
いただきますようお願い申し上げます。

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Sexuality, Spirituality, & Shadow: The Three S's of Personal and Dynamic Evolution(iEvolve主催)
2009年5月20日〜24日 ウェストミンスター(アメリカ・コロラド州)

インテグラル・インスティテュートの人気講師、Diane Musho Hamiltonと
Sofia Diazが、"Mystery of Love"などの著作で知られるMarc Gafiniと開催す
るワークショップです。

*詳しくはこちらから
http://www.ievolveglobalpracticecommunity.com/events

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Generating Transformative Change(Pacific Integral 主催)
2009年10月〜2011年1月 ハーモニー・ヒル(アメリカ・ワシントン州)

インテグラル理論に基づく15ヶ月間のリーダーシップ開発プログラムです。5
回の合宿とオンライン学習を組み合わせたコースです。

*詳しくはこちらから
http://www.pacificintegral.com/ind/gtc.htm

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バイロン・ケイティ・ワーク(シープラスエフ研究所主催)(東京)
バイロン・ケイティというアメリカ人の女性は、自分自身の大きな精神的危機
を乗り越えた経験を基に、ストレスや苦しみを生み出す考えや思いこみから自
分を解放するための「ワーク」と呼ぶ方法を生み出しました。

それは基本的に4つの質問と「置き換え」からなるシンプルな探求の方法です
が、思考の幅を広げ、人を深く変える力をもつ、新しい画期的な方法として世
界各地で大きな反響を呼んでいます。

また、ケイティは欧米や中東の紛争地域などでセミナーを開催しています。

日本でも最近、口コミで広がる他、心理学関係だけでなく、ダイヤモンド社刊
『10年後あなたの本棚に残るビジネス書100』でケイティの本が、「一生役立
つ本」として紹介されるなど、ビジネスにおいても反響が広がっています。

●マンスリー・サークル
期日:3月28日(土)、4月24日(金)、5月29日(金)、6月26日(金)
    各回18:30〜21:00
会場:星陵会館(東京都千代田区永田町)
参加費:一般 3,000円 C+F会員 2,900円
講 師:ティム・マクリーン

●ニーナ&アシーク来日ワークショップ
期日:5月16日(土)〜17(日)両日共10:00〜17:00
会場:日本青年館(東京都 新宿区 神宮外苑)
参加費:一般 35,000円 C+F会員 34,000円
講師:ニーナ&アシーク・リンチ、ティム・マクリーン他

*詳細・お申し込みはこちらから。
http://www.transpersonal.co.jp/work/katie.html
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【6】編集後記
世界のインテグラル・ムーブメントの進展には、目を見張るものがあります。
数年前から、女性のためのILPワークショップは開催されてきましたが、いよ
いよ今年からは、男性のニーズに特化したILPワークショップも行われるとの
こと。また、数年前のことになりますがダボス会議でクリントン・アメリカ元
大統領がウィルバーの著作に言及したり、シャロン・ストーンがウィルバーの
対談相手として登場したり、一般にも知られる存在になってきたようです。ま
た、環境関連での取り組みも、前号でお伝えした通りです。私共も、世界の潮
流に取り残されないよう、また日本独自の貢献ができるよう、努めていきたい
と思っています(千葉)。

*ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ! info@integraljapan.net
*本メールマガジンの送付先アドレスの変更、及び、配信不要の方は、info@i
ntegraljapan.netまでご連絡ください。

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インテグラル・ジャパン・メールマガジン No. 21
配信日:2009年3月25日
発 行:インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木 規夫
編 集:千葉 絵里
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