Integral Japan Mail Magazine Vol.20

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         Integral Japan Mail Magazine
           No. 20 (2009/03/10)
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【1】 インテグラル理論入門講座のご案内
【2】 IJ Members Newsletterのご案内
【3】 研究会のご案内
【4】 Capacity Evolution Blogより
【5】 編集後記
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皆様、こんにちは。春めいてまいりましたが、経済情勢は益々厳しさを増して
いますね。この厳しい時代を生きていくにあたり、インテグラル・アプローチ
がなんらかの助けになれば……と思っていつも活動しています。それでは、
メールマガジン第20号をお送りします!(千葉)

【1】インテグラル理論入門講座のご案内

詳細はIJ Members Newsletterにてご紹介予定ですが、この秋、State of
the World Forumという会議がワシントンで開催されます。この会議には、
アースポリシー研究所のレスター・ブラウン氏、『ソフト・エネルギー・パス』・『
スモール・イズ・プロフィタブル』などの著書で日本でも有名なエイモリー・
ロビンス氏など、環境分野のグローバル・リーダーが集い、地球温暖化問題の
解決に向けて討議を行います。今回のテーマは、「文明の救済:気候変動と惑
星の共有財に対するインテグラル・アプローチ」。ケン・ウィルバーはじめ、
インテグラル・コミュニティのリーダーも多数参加します!

State of the World Forumは、ソビエト連邦の大統領を経験したミハイル・ゴ
ルバチョフ氏の肝いりで始まり、これまで、カーター元大統領(アメリカ)、
ベーカー元国務長官(アメリカ)のほか、ノーベル平和賞受賞者等、世界のオ
ピニオン・リーダーが参加しており、「影の国連」とも呼ばれています。この
ような、地球規模の問題を世界のリーダーが話し合う場において、インテグラ
ル・アプローチが問題解決のための枠組みとして採用されるに至りました。こ
のことは、インテグラル・アプローチの有効性を雄弁に物語っているといえま
す。

インテグラル・アプローチへの関心が世界規模で高まるこの機会に、インテグ
ラル理論を一から学んでみませんか? インテグラル理論は、提唱者ケン・ウィ
ルバーの著作の日本語訳が殆ど絶版になっているという残念な事情もあり、独
学で概要を身につけるのがなかなか難しい状況です。インテグラル・ジャパン
の入門講座では、インテグラル理論の黎明期からアメリカで研究を重ね、組織
開発や個人の成長への応用においても豊富な経験を有する講師が、基本概念を
じっくりと解説します。

――インテグラル理論入門講座2009年春期・夏期コース――

このインテグラル理論入門講座は、2009年度は同じ内容の講座が春期と夏期の
2回にわたり開催されます。春期に参加希望の方のうち、日程上の問題のため
にいずれかの講義に参加することができない場合には、夏期の同内容の講義に
参加することができます。

春期
第1回:4月12日(日)13:30〜16:30 北とぴあ 802会議室
第2回:5月24日(日)13:30〜16:30 品川区立総合区民会館きゅりあん研修室
第3回:6月27日(土)13:30〜16:30 北とぴあ 第1和室

夏期
第1回:7月5日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん第1講習室
第2回:8月2日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん研修室
第3回:9月6日(日)品川区立総合区民会館きゅりあん中会議室

参加費: 一般:24,000円(3回分) 会員:21,600円(3回分)
      ※各回個別での申し込みはできませんのでご了承ください。
      ※会員(IJ Members)への申し込みはこちらで受け付けています:
http://www.integraljapan.net/info/ijmembers.htm
      ※定員に到達次第締め切ります。なるべく事前にお申込み下さい。

講師:鈴木 規夫Ph. D.(インテグラル・ジャパン代表取締役)

お申し込みはこちらから(現在、春期講座のみお申し込み受付中です):
http://integraljapan.net/info/seminar2009nyuumon01.htm

【2】IJ Members Newsletterのご案内

IJ Members Newsletter創刊号の編集作業もいよいよ大詰めを迎えています。
目次をご紹介します。

刊行に寄せて……鈴木 規夫
特集 ケン・ウィルバー・インタビュー?……聞き手:インテグラル・ジャパン
Integral World News……チャド・スチュワート
I子さんのインテグラル・ライフ入門……依浮とし子
コラム:知識は智恵を駆逐する!?……倉見尚也
ワークショップ・研究会リポート……山口直人
ウーマンズILPリポート……藤井ゆき

ケン・ウィルバーのインタビューをはじめ、対話形式でインテグラル・アプ
ローチの基本の基本をやさしく解説した記事など、ここでしか読めない情報満
載です。このNewsletterをお読みいただけるのはIJ Members会員だけ。また、
IJ Members会員には、ワークショップを会員価格(10%割引、一部対象外もあ
り)で受けられる特典もあります。2009年3月末日までにお申し込みの場合、
入会金2,000円が無料になりますので、この機会に、是非お申し込み下さい。

お申し込みはこちらから。
http://www.integraljapan.net/info/ijmembers.htm

【3】研究会のご案内
3月のインテグラル思想研究会(ケン・ウィルバー研究会)は、3月28日(土)
に開催します。この研究会では、2008年4月より、ウィルバーの最新の理論モ
デル(ウィルバー5)を反映する著作である『インテグラル・スピリチュアリ
ティ』を取り上げ、じっくりと検討を重ねてきました。その作業も、いよいよ
3月の研究会をもって一区切りとなります。

『インテグラル・スピリチュアリティ』シリーズの最終回となる今回の研究会
では、ウィルバー5で導入された"8つのゾーン"(四象限がそれぞれ内側・外側
に分割されました)のうち、Zone 7とZone 8について取り上げます。下記の参
考資料を使用します。

研究会は、講義を行う場というよりも、参加者の皆さまとの意見交換の場と位
置づけております。毎回、それぞれの専門分野や経験に基づいて、活発な議論
が交わされています。積極的なご参加をお待ちしております。

参考資料

1. ケン・ウィルバー(松永 太郎訳)(2008)『インテグラル・スピリチュア
リティ』(春秋社)

尚、『インテグラル・スピリチュアリティ』の概要をまとめた下記の参考資料
がインテグラル・ジャパンのHPに掲載されておりますので、どうぞ参照くださ
い:
「インテグラル・スピリチュアリティの諸条件」
http://www.integraljapan.net/articles/IntegralSpirituality_1.htm

2.下記の書籍のうちのいずれか:
・河本 英夫(1995)『オートポイエーシス:第三世代システム』青土社
・河本 英夫(2007)『哲学 脳を揺さぶる:オートポイエーシスの練習問題』
日経BP社
・山下 和也(2004)『オートポイエーシスの世界:新しい世界の見方』近代文
芸社(近代文芸社新書)

開催日時:3月28日(土)13:00?16:30
開催場所:東京都北区北とぴあ804
(http://www.kitabunka.or.jp/data/sisetu/map/map001.htm)
東京都北区王子1-11-1
王子駅より徒歩2分
参加費用:2,000円
参加資格:本研究会は、どなたでも予約なしで参加できますが、ケン・ウィル
バーのインテグラル理論に関して、多少の知識があることを前提に運営されて
おります。ご理解のうえ御参加いただきますよう、お願い申し上げます。

鈴木 規夫 Ph. D.
インテグラル・ジャパン代表 ( http://www.integraljapan.net/ )
協賛:非営利活動法人 にじの絵のぐ( http://www.nijinoenogu.jp/ )

*4月以降の研究会について
4月以降の研究会では、数回に渡り、現在教育の分野で活躍する内外の研究者・
実践者の成果を参照しながら、「統合的教育」(Integral Education)につい
て討議をします。参考文献として、下記の書籍を参照します:

・トニー・ディヴァイン(2003)『「人格教育」のすすめ』(上寺 久雄翻訳
コスモトゥーワン)
・Tony Devine, et al (2000). Cultivating heart and character:
Educations for life's most essential goals. Chapel Hill, NC: Character Development Group.
・レイフ・エスキス(2007)『子どもにいちばん教えたいこと:将来を大きく
変える理想の教育』(菅 靖彦翻訳 草思社)
・Rafe Esquith (2004). There are no shortcuts. NY: Anchor Books.
・工藤 順一(1999)『国語のできる子どもを育てる』講談社(講談社現代新
書)
・工藤 順一(2003)『論理に強い子どもを育てる』講談社(講談社現代新書)
・林 道義(1996)『父性の復権』中央公論社(中公新書)
・林 道義(1999)『母性の復権』中央公論社(中公新書)

【4】Capacity Evolution Blogより

久しぶりに、インテグラル・ジャパンの関連会社・インターコネクションズ(
http://ikan.biz/)の共同経営者、ザック・スミス(Zach Smith)のブログ(
Capacity Evolution Blog)の翻訳をお送りします。

前回は、「人間の深層領域の能力の発達(Capacity Evolution)について」と
題して、行動論理の発達全般について言及した記事をご紹介しました(メール
マガジン第13号、第15号に掲載)。今回から、数回にわたり、個々の行動論理
の特徴について述べた記事をご紹介します。

――X型の人びと――

X型(他者利用型段階・衝動的段階)の人びとがX型であるゆえんは、自分の欲
求・欲望を満たしたいという強い衝動に支配されがちだ、というところにあり
ます。「X」は、あらゆるものの中心に自分がいる、ということを表していま
す。X型の人びとは、多くの場合、一匹狼であるか、予測困難であると思われ
ています。

X型の人びとは、どういう風に見られているのでしょうか?

・仕事をしている人の約3%がX型だと推定されています*
・短期的な欲求満足を求めることが多い
・「火消し」のような非常事態、脅威や報奨への反応には優れています
・リーダーとしては、X型の人びとは略奪者であり、予測がつきません
・通常、短期的な事柄に重きを置きがちで、「それでどういう得が自分にあ
るのか?」という態度を取ります
・自分にとって都合がよい場合のみ、チーム・プレイヤーになります
・X型の人びとは、物事を白黒で決めつけがちです(善/悪、味方/敵)
・目標達成・欲求充足のために、情け容赦のない手段をとることがあります
・力を誰が持っており、誰が持っていないかに非常に敏感です。他者の力を
不当に奪うことで、自分の力を最大化しようとすることがあります
・行動の動機は、何をおいても、自己満足と短期的な欲求充足です
・非常に楽しいかもしれませんが、非常に危険です

X型の人びとは、一般的に言って、今日の西洋社会では適者とはいえません。
しかし、もっと不穏で、安心感の少ない文化においては、X型のものの見方は、
個人・家族・部族の生存と安全を確保するために有益な世界観です。西洋の文
化では、X型の人びとは、しばしば病的に反社会的とみなされることがあり、
自分たちの必要を満たしながら社会の周縁で生きています。中国や日本のよう
な東洋社会においては、X型の世界観は西洋よりも許容され、根強いものがあ
ります。一般的に言って、グローバリゼーションにより、この世界観の居場所
は益々なくなりつつあります。しかし、地球規模での気候変動、水・食糧・石
油供給の変化により、現在の秩序に混乱が生じた場合は、このX型の価値観が
再び、勢いを増す可能性があります。我々インターコネクションズは、この世
界観以上のものを、世界は求めていると堅く信じています。個人、コミュニ
ティ、組織、機関がこの世界観を超えて深層的な能力を育てていくことを支援
するのが必要不可欠だと思っています。

*スザンヌ・クック=グロイター(Susanne Cook-Greuter)博士による調査。
(2008年5月15日の記事)

*原文は、こちらで読めます。
http://ikan.biz/blog/capacity-evolution/x-shaped-people/

【5】編集後記
おかげさまで、IJ Membersへのお申し込みも順調に増えてきており、皆様の期
待の高さを感じています。インテグラル・ジャパンのイベントにこれまで参加
されたことのない方、遠隔地の方も多く、様々なニーズがあることが確認でき
ました。皆様の様々なニーズに応えることができるよう、今後、更に知恵を
絞っていきたいと思っています(千葉)。

*ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ! info@integraljapan.net
*本メールマガジンの送付先アドレスの変更、及び、配信不要の方は、
info@integraljapan.netまでご連絡ください。

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インテグラル・ジャパン・メールマガジン No. 20
配信日:2009年3月10日
発 行:インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木 規夫
編 集:千葉 絵里

*無断複製・転載を禁止します
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