Integral Japan Mail Magazine Vol.7

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                Integral Japan Mail Magazine  
                    No. 7 (2008/8/8)
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【1】 日本初! ILPワークショップ申込受付中
【2】 好評のうちに終了しました! インテグラル理論入門講座
【3】 7月の研究会のご報告
【4】 8月の研究会のご案内
【5】 インテグラル思想研究会講義録より
【6】 他団体イベント紹介
【7】 スタッフ紹介
【8】 編集後記
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厳しい暑さ、それに豪雨などの極端な気候が続いていますね。健康を保つため
に様々な配慮をすること、自分の身を守る知識や技術を身につけることも、イ
ンテグラルな人間であるためには必要なことではないかと思います。どうぞ健
康と安全に留意して、この夏をお過ごし下さい。それでは、メールマガジン第
7号をお届けいたします。今回も、盛りだくさんです。

○日本初! ILPワークショップ申込受付中

メールマガジン第6号(特別号)でもお知らせいたしましたが、日本初となる、
インテグラル・ライフ・プラクティス(ILP)の基礎ワークショップを開催
いたします。

ILPは、ケン・ウィルバーの主宰するインテグラル・インスティテュートに集
う専門家によりまとめられた、統合的実践の方法です。東西の霊性的伝統の修
業方法、最先端の心理的技法、ヨガ・太極拳・ピラティス等のボディ・ワーク
を取り入れています。主に欧米人の視点でまとめられたものですので、インテ
グラル・ジャパンでは、この3年の間、少人数のグループでITP/ILP(どちらも
同じ意味です)を実践し、日本という文脈でILPを実践するとはどういうこと
か? について試行錯誤を重ね、経験と洞察を蓄積してきました(実験的なITP/
ILPグループに参加してきた人の感想については、http://integraljapan.net/
training.htm をご参照下さい)。この間に得た知見をもとに、この度、統合
的実践にご関心をお持ちの一般の方を対象に、基礎ワークショップを開催する
ことにしたものです。ILPのプログラムには次のような特徴があります。

*インテグラル理論、及び発達心理学を理論的基盤としています。
*人間の存在にとって重要なあらゆる側面を、統合的に成長させることを目指
します。
*身体、知性、精神・霊性、仕事、関係性、感情など、人間の存在と活動の様々
な側面を"モジュール"に分け、複数のモジュールに同時並行で取り組みます
(本ワークショップでは、基本4モジュールを学びます)。
*参加者がそれぞれ自分のプログラムをデザインします。実践に割ける時間、
あるいは意欲等に合わせて柔軟に調整可能です。
*家庭や仕事の場で実践していくことができます。
*短期的な効果も期待できますが、長期的・持続的な効果をより重視する取り
組みです。

理論の解説も交え、少人数でじっくりと取り組んでいきます。ワークショップ
終了後も、自分で実践を続けていけるよう、個人の実践計画を作る時間を十分
取り、インテグラル・ジャパンのスタッフが実践に関するご相談を個別にお受
けする時間も設けています。この機会に、是非お申し込み下さい。

※瞑想やボディ・ワーク、各種セラピーなどの経験は必要ありません。真摯な
気持ちで、継続的な自己成長を望む方であれば、受講可能です。

ILP BASICワークショップ――2008年秋期3日間集中コース
開催日時:第1日 9月14日(日)9:30〜16:30
      第2日 9月15日(月祝) 9:30〜16:30
      第3日 10月13日(月祝)9:30〜16:30
開催場所:品川区東大井きゅりあん
      (http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/)
      東京都品川区東大井5-18-1
      JR/東急線 大井町駅前
受講料:一般 60,000円 学生 54,000円(当日、受付に学生証をご提示下さい)
定 員:20名(定員が少ないので、お早めにお申し込み下さい)
講 師:鈴木 規夫Ph.D. 他
主催:インテグラル・ジャパン株式会社(http://www.integraljapan.net/)

*今回は、3日間全て受講することが前提のプログラムになります。1日ずつの
お申し込みはできませんので、ご注意下さい。

お申し込みは、こちらからどうぞ。
http://integraljapan.net/info/seminar2008itpbasic.htm

お問い合わせは、info@integraljapan.net、あるいは、03-6424-4853(担当:
千葉)までお願いいたします。

○好評のうちに終了しました! インテグラル理論入門講座

5月から3回シリーズで開催してきたインテグラル理論入門講座も、7月でいよ
いよ最終回を迎えました。第3回のテーマは「実践」。インテグラル思想では、
理論と実践は相補的なものとしてとらえています。なぜ理論を学ぶだけでな
く、実践をすることが重要なのか? 統合的な実践とはどういうことか? 一人
称・二人称・三人称の実践とは何か? 等々のテーマについて、講義と実習(
ペアワーク)を行いました。ご参加いただいた皆様からは、「個人的に重要な
気づきが得られた」「ウィルバーの理論は見かけは難しそうだが、よくよく内
容を聞くと"当り前"のことが多い」「大いに刺激になった」「苦手な領域での
実践の方向性が見えた」等のご感想をいただきました。

入門講座は、今後も開催を予定しています。

○7月の研究会のご報告

7月の研究会は7月21日に開催いたしました。今回は、『インテグラル・スピリ
チュアリティ』の第7章と第8章を取り上げました。『インテグラル・スピリチ
ュアリティ』は、"ウィルバー5"と呼ばれるケン・ウィルバーの理論モデルを
呈示している著作ですが、ここでは四象限を更に外部(outside)と内部
(inside)に分け、人間の知的探求の方法を8つに分類・整理しています。つま
り、物事を見るのに8つのレンズから見ることが可能である、というわけです。

『進化の構造』で呈示された四象限は、現存する多様な知的探求の方法を整理・
統合することを目的として構築されました。今回、『インテグラル・スピリ
チュアリティ』に於いて呈示される、"ウィルバー5"は、出版以降、インテグ
ラル・コミュニティの関係者により指摘されてきた諸々の建設的批判を統合す
ることを目的として構築されたものだということができます。研究会では、イ
ンテグラル理論が、成長過程のただなかにあるものとして、日々、発展的に変
容しているものであることを確認したうえで、"ウィルバー5"の内容を丁寧に
確認していきました。

○8月の研究会のご案内

8月の研究会は、8月24日(日)に開催します。昨年は、10回にわたりケン・ウィ
ルバーの代表作『進化の構造』を取り上げました。今年は、4月より、ウィ
ルバーの最新の理論モデル(ウィルバー5)を反映する著作である『インテグ
ラル・スピリチュアリティ』を取り上げています。このシリーズもいよいよ大
詰めです。「研究会」というと堅苦しいイメージがありますが、初めて参加し
た方からも「リラックスして参加できる」とのご感想をいただいている集まり
です。ご関心のある方は、お気軽にご参加ください。

参考文献:
ケン・ウィルバー、松永 太郎訳(2008)『インテグラル・スピリチュアリティ』
(春秋社)第9章〜第10章
鈴木 規夫(2007)「インテグラル・スピリチュアリティの諸条件」http://ww
w.integraljapan.net/articles/IntegralSpirituality_1.htm

開催日時:8月24日(日)13:00〜16:30
開催場所:品川区東大井きゅりあん 第二特別講習室
      (http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/)
      東京都品川区東大井5-18-1
      電話番号:03-5479-4100
      JR/東急線 大井町駅前
参加費用:2000円
参加資格:どなたでもご参加いただけます。予約は特に必要ありません。
講  師:鈴木 規夫Ph.D.(インテグラル・ジャパン株式会社代表取締役)
主催:インテグラル・ジャパン株式会社( http://www.integraljapan.net/ )
協賛:非営利活動法人 にじの絵のぐ( http://www.nijinoenogu.jp/ )

○インテグラル思想研究会 講義録より

−−インテグラル・アプローチとは何か:象限、レベル、ライン、タイプ、意
識構造と意識状態(1)――

最初ですので、先ず、簡単に概観をしましょう。「インテグラル・アプローチ」・
「統合的アプローチ」のイントロダクションです。

この作品(『インテグラル・スピリチュアリティ』)の冒頭で、著者のケン・
ウィルバー(Ken Wilber)は、「少なくともこれだけのことを考慮してくださ
い」という重要事項について説明しています。具体的には、ここで意図されて
いるのは、Quadrant・Level・Line・State・Typeというものです。

「象限・領域」(Quadrant)というのは、この4つの領域のことです(今回、8
個に分かれましたけれども)。「象限・領域」とは、人間が世界を観察すると
きに、物事を経験するときに使うことのできる4つの「レンズ」(視点)、及
び、それにより照明される世界領域のことですね。4つのものが別々にあるの
ではなくて、あらゆる状況・問題・課題というものは、この4つのレンズを設
定してアプローチすることによって、異なる姿(側面)を呈示しますよという
ことです。誤解してほしくないんですけれど、アイテムAはこの領域に分類さ
れて、アイテムBはこの領域に分類されて、アイテムCはこの領域に分類される
ということではなくて、世界に存在するあらゆるアイテムが4つのレンズを通
して見ることができるということです。これが「象限・領域」です。

次に、「レベル」(Level)です。これは発達段階のことです。人間の意識は
様々なパターンを内蔵しています。人間は世界を見るとき、世界と関わるとき、
自分自身と関わるときに、そうしたパターンにもとづいて反応しています。
毎朝、起床したときに、すぐに特定のパターンが動き始めるでしょう? 「あ、
コーヒーが飲みたい」とか。いわゆる、習慣化されたこころの動きです。ま
た、ある問題と対峙するときに、わたしたちが道具として使用する対応・対処
の方法(パターン)がありますよね。ある人は感情的に問題に対処しようとし
たり、また、ある人は理性的に問題に対処しようとしたりと、人間はいろいろ
なこころのパターンを利用して生きています。そして、レベルというのは、人
間が精神的に成長する過程で通過することになる普遍的なこころのパターンの
ことを意味します。

それから、「ライン」(Line)というのは、人間のなかに存在する多様な知性
(intelligence)のことを意味します。御存知のように、このところ、マルティ
プル・インテリジェンス理論というものが注目されています。人間の知性と
いうのは、必ずしも、IQというレンズを通してとらえられるものではなくて、
実は、身体能力であったり、音楽能力であったり、空間能力であったり、ひと
つの測定方法では把握することのできない多面的なものです。人間とはそうし
た多様な知性を包含した存在です。ですから、あるひとつの「ものさし」にも
とづいて人間を把握したときに、その結果だけで、人間を理解したつもりにな
らないようにすることが非常に重要だということです。

10年くらいまえに、「EQ」ということばが流行りましたけれども、あれなんか
もこのラインの領域についてとりあげているわけです。高度の合理的な分析能
力(IQ)をもつ人でも、情緒的に成熟していない人はたくさんいます。これら
は異なる知性領域なのですね。例えば、霊的実践や内面探求というような、内
面領域を極める能力が高い人でも、人間関係や金銭管理がうまいわけではない
ですね。これは、全く別の能力なんです。非常に常識的なことですが、そうし
たことが心理学をベースにして、裏付けられはじめているのです。

それから「状態」(State)というのは、意識状態のことです。人間は日常的
に意識状態の変化を経験しています。代表的なものには、睡眠状態、そして、
今こうして経験されている覚醒状態があります。そのほかにもいろいろな状態
あります。酒を飲んでいるときの酩酊状態、音楽を聴いているときの高揚状態
とか。そして、その時々の意識の状況によって、物事の見え方、感じ方、身体
の感覚とか、随分と変わります。これが意識状態です。

それから、「タイプ」(Type)というものがあります。人間には、内向的なタ
イプ、外向的なタイプ、感情がベースになっているタイプ、感覚がベースにな
っているタイプ、思考がベースになっているタイプなどが存在します。あらゆ
るタイプというのは、基本的に防衛のメカニズムです。つまり、タイプとは、
人間が世界との関係において、どのような窓口を通して関わるか、課題や問題
と格闘するか、つまり、自分を守ろうとするかということについて説明するも
のです。タイプ論というのは、こころの防衛機構についてのとらえかたなので
す。

少なくとも、人間を理解しようとするときに、あるいは、世界、組織、状況、
問題等の外的な対象を理解しようとするときに、これだけのことは考慮してく
ださいよ。そうでないとインテグラルとはいえませんよ、というのがケン・ウィ
ルバーのメッセージです。

しかし、皆さん、こんなことを言われても、とてもできないと思いません?
確かに、「象限・領域」を考慮することはできる、レベルを考慮することはで
きる。でも、「ライン」とか「状態」とか「タイプ」になってくると、専門的
な見方や測定の能力がないと見えてこないところがあります。ですから、基本
的には、これはひとりではなかなかできないんですね。いろんなスペシャリス
トを集めたチームとして問題にとりくんでいかないと、こういうことはできな
いんですね。そういう意味では、必然的に、インテグラルなアクティビティと
いうのは共同作業にならざるを得ないところがあります。

こういうものを含みこんだシステムというのが、「インテグラル・アプローチ」、
あるいは、ここで「インテグラル・オペレーティング・システム」(IOS)と
いわれているものなのです。あらゆる問題にアプローチする上で、少なくとも
これだけの視点を考慮しておけば、漏れが少ないですよ、ということですね。
(2008年4月の研究会より)(続く)

○他団体イベント紹介

国内外のインテグラル・コミュニティ、及び、インテグラル理論と関連の深い
分野のイベントのご紹介です。

*下記のイベントは、インテグラル・ジャパン株式会社が主催するものではあ
りません。ご参加にあたっては内容をよくご確認の上、ご自分の判断でご参加
いただきますようお願い申し上げます。

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エニアグラムの世界的第一人者、リソ&ハドソン来日イベント
(エニアグラム研究所主催)(東京/伊豆高原)

エニアグラムは、9つの性格タイプごとの世界観や動機、特徴などについて、
驚異的なまでの理解を可能にします。「今、ここ」から私たちを引き離す習慣
的思考・感情・行動パターンなどの性格構造の動き、それに対する具体的な内
面の取り組み方を明確に指し示してくれます。

●ワークショップ
「人生の選択に影響を与える3つの本能」
10/4(土) 10:00 〜20:00(昼・夕食付)
10/5(日) 9:00 〜17:00(昼食付)
会 場:仏教伝道センタービル 8階『和』大ホール(東京都、田町)
参加費:45,000 円 *お弁当と飲物付
★8月末までの早期申込割引の場合:43,000円

●トレーニング Part 2
10/9(木)〜13(月・祝)
*10/8(水)前泊
*Part1未受講でもご参加いただけます。
会 場:ルネッサ赤沢(静岡県伊東市、伊豆高原)
参加費:230,000 円
★8月末までの早期申込割引の場合:225,000円
★Part 2再受講の場合:190,000円

詳しくはエニアグラム研究所のサイトにて
http://www.enneagram-japan.com/
(エニアグラム研究所は、シープラスエフ研究所の一部門です。)

○スタッフ紹介

インテグラル・ジャパン株式会社のスタッフ紹介企画第3弾です。今回の質問
は、「ITP/ILP(統合的実践)のSpiritのワークとして、どういうことをして
いますか?」

「毎日、坐禅を30分組んでいます」(倉見)
「日常のクライアントとの1対1のコーチングのなかに、こうした実践としての
意味を実感しています」(鈴木)
「我を張らないこと、自分の仕事や家事に取り組むこと、瞑想的読書」(藤井)
「瞑想を週3〜4回は行うようにしています」(依浮)
「朝と晩に公案禅。日中は、観照の姿勢を保つようにしています」(山口)
「否定的な感情を作らないように心がけています」(高橋)
「起床後・就寝前・ヨガの練習時などに、5〜10分の短い時間ですが瞑想をし
ます。坐禅会にも時々参加しています」(千葉)

*統合的実践については、こちらをご参照下さい:
http://www.integraljapan.net/articles/for_itp_1.htm

○編集後記

ここしばらく仕事が大変忙しく、自分のITP/ILP実践プログラムになかなか時
間が取れない日々が続いていました。でも、そういうときは別の形で実践を積
んでいるのだ、と思うようにしています。時間管理は、Mindの実践。忙しくて
も、穏やかさや落ち着きを保つのは、Heartの実践。そして、そういう気持ち
のゆとりを持つためには、5分でもいいから瞑想など、Spiritの実践をするの
が私の場合効果的です。更に付け加えれば、少しでもいいから身体を動かすほ
うが、瞑想状態には入りやすいのです。ITP/ILPってうまくできているな、と
感じるこのごろです。今号も、ILPワークショップのご案内を中心にお送りし
ました。ぜひ、多くの皆さまに、ILPの実践に取り組んでいただけたらと思っ
ています。

*ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ! ⇒ info@integraljapan.net
*本メールマガジンの送付先アドレスの変更、及び、配信不要の方は、info@i
ntegraljapan.netまでご連絡ください。

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インテグラル・ジャパン・メールマガジン Vol. 7
配信日:2008年8月8日
発 行:インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木 規夫
編 集:千葉 絵里

*無断複製・転載を禁止します
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