Integral Japan Mail Magazine Vol.4

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                Integral Japan Mail Magazine  
                   No. 4 (2008/6/1)
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-----INDEX--------------------------------------------------------
【1】 好評開催中! インテグラル理論入門講座
【2】 5月の研究会のご報告
【3】 6月の研究会のご案内
【4】 インテグラル思想研究会 講義録より
【5】 関連会社 Interkannectionsの活動紹介
【6】 スタッフ紹介
【7】 編集後記
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インテグラル・ジャパン・メールマガジン第4号をお送りします。「長すぎる
のは読まれないよ」と言われつつ、今回も盛りだくさんです!

○好評開催中! インテグラル理論入門講座
インテグラル理論入門講座がいよいよ始まりました。講座では、先ず、参加者
の方々から、特に関心のある事柄や疑問や要望を挙げていただきました。「意
識状態について、具体的に分かりやすい説明が欲しい」「個人の成長と集団の
成長はどう関わっているのか、その関係を知りたい」「経済の発展と、個人の
幸せと、地球とともに生きる生き方についてヒントがほしい」「意識構造の段
階が異なる場合、どうやって関わりを持ち、段階を引き上げることができるの
か」「ケン・ウィルバーとリーダーシップについて知りたい」「意識段階とスパ
イラル・ダイナミクスとの関連について知りたい」「臨床心理学との関連につい
て知りたい」など、多くの要望・質問が寄せられました。第二回・第三回でも
同様に、ご質問・ご要望をお受けしていきます。今回の講義では、意識構造と
意識状態、知性の多重性、The Big Three(真・善・美)、自己の三領域、各発
達段階の行動論理など、インテグラル理論を理解する上で最重要の概念のうち、
全体的な枠組みと主に個人に関わる領域についてカバーしました。申し込まれ
た方のうち、欠席は殆どなく、遠方から泊りがけで出席されていた方も数名お
られ、皆さまの熱意と関心の高さを感じました。

第二回は、6月15日(日)になります。この回は主に社会・集団の領域の概念
をカバーしていくことになりますが、各回は独立した講義としてデザインされ
ていますので、第一日に参加されていない方もご参加可能です。ご興味のある
方は、是非この機会にお申し込み下さい。また、ご友人やお知り合いなどで関
心のある方がいらっしゃいましたら、ご紹介いただけば幸いです。

インテグラル理論入門講座――2008年春期土日コース
日時:第2回:2008年6月15日(日)13:30−17:30 テーマ:AQAL(社会)
    第3回:2008年7月20日(日)13:30−17:30 テーマ:実践
場所:大橋会館206会議室

*3回通し券の販売は終了しました。1回券にてお申し込み下さい。
*開場は、13:15頃の予定です。
*ご不明な点は、info@integraljapan.netあるいは03-6424-4853までお問い
合わせ下さい。
*お申し込みはこちらから
http://integraljapan.net/info/seminar2008spring.htm

○5月の研究会のご報告
5月の研究会は、5月25日(日)に開催いたしました。会場が狭かったため、参
加者の方々にはご不自由をおかけしたことをお詫び申し上げます。次回以降は、
広めの部屋が確保できておりますのでご安心下さい。

今月は、いよいよ『インテグラル・スピリチュアリティ』の本論に入りました。
この作品で提示されているケン・ウィルバーの理論モデルは「ウィルバー5」
になります。ここでは、従来の4象限がさらに細かく分割され、8つのゾーン
が提唱されています。また、ここでは、1p x 3-p x 1-p等のような「数式」(
"integral math")が登場します。とりわけ、この数式は、数年前にHP(http:
//wilber.shambhala.com/)に発表された当初から、読者のうちに困惑と疑問
をもたらしてきた難物でもあります。

研究会では、この数式にはあまりこだわらなくてよいこと、8つのゾーン分け
は非常にテクニカルな問題であり、今後、さらに理論が発展していくなかで、
ウィルバーからあらためて説明がくわえられる可能性があるので、不明な部分
があってもあまり心配しなくてよい、と講師からコメントがありました。ただ、
このモデルを利用すると、例えば、「意識状態」と「意識構造」という同じ
左上象限(個人の内面)に属する事柄について把握をするためには、異なるメ
ソッドが必要となるということを明確に説明することができます。

今回、化学や生物学が専門の参加者も数名いらしていたのですが、ウィルバー
の8ゾーン・モデルの右側象限の説明(例:個人の外面の内側、集団の外面の
内側)については、具体的な例を挙げるのは難しいとのコメントがありました。
提示された後、まだ専門家のコミュニティで検証や議論が十分に進んでいない
段階の理論を扱うのは難しいものがありますが、でも「こういうことなのでは
ないか」とあれこれ頭をひねるのも、いち早く学ぶ醍醐味なのかもしれません。

○6月の研究会のご案内
6月の研究会は、6月29日(日)に開催します。昨年は、10回にわたりケン・
ウィルバーの代表作『進化の構造』を取り上げました。今年は、数回にわたり、
ウィルバーの最新の理論モデル(ウィルバー5)を反映する著作である『イン
テグラル・スピリチュアリティ』を取り上げます。6月はその第3回となります。
インテグラル理論の深化と展開を理解する絶好の機会です。ふるってご参加下
さい。

参考文献:
ケン・ウィルバー、松永 太郎訳(2008)『インテグラル・スピリチュアリティ』
(春秋社)第5章〜第6章
鈴木 規夫(2007)「インテグラル・スピリチュアリティの諸条件」
http://www.integraljapan.net/articles/IntegralSpirituality_1.htm

開催日時:6月29日(日曜日)13:00〜16:30
開催場所:品川区東大井きゅりあん 第1講習室
      (http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/)
      東京都品川区東大井5-18-1
      電話番号:03-5479-4100
      JR/東急線 大井町駅前
参加費用:2000円
参加資格:どなたでもご参加いただけます。予約は特に必要ありません。
講  師:鈴木 規夫Ph.D.(インテグラル・ジャパン株式会社代表取締役)
主催:インテグラル・ジャパン株式会社( http://www.integraljapan.net/ )
協賛:協賛:非営利活動法人 にじの絵のぐ( http://www.nijinoenogu.jp/ )

○インテグラル思想研究会 講義録より
−−発達の三つのラインと前・超の虚偽(3)――
(前号より続き)

トランスパーソナル研究の有名な研究書に"Changes of Mind: A Holonomic

Theory of the Evolution of Consciousness "というジェニー・ウェイド
(Jenny Wade)さんという方が書いたものがあります。ウェイドさんは、こう
いう主張をしています。

「なるほど。ということは、言語能力が開発されて、自我の構造というものが
確立されるまでは、子供が非常に美しく光り輝いているように感じられたりす
るのは、正に自我がないがゆえに、その背後に存在するものが表面にあらわれ
てくるからではないのか」

発達心理学は、自我というのは、言語能力の発達と密接に関連しているもので
あると説明します。そして、言語能力が確立されると何ができるようになるの
かというと、内省をすることができるようになるのです。「今、自分が言語を
用いて世界を経験しているな」ということを認知しているもうひとりの自分が
できあがるのです。自我が発達してくると、言葉を使って物事を考えたり処理
したりしようとすると、言葉というものが持っている限界に知らず知らずのう
ちに捕らえられてしまうということに気づいているもうひとりの自分ができあ
がってくるんです。

これは非常に高いレベルの内省能力です。そうすると、言語というもの――非
常に優れた道具ですけれども――に盲点があることに気づくことができるわけ
です。言語を使うことによって、見えなくなってしまうことがある、というこ
とです。こういうふうなことに気づけるということは、自我の構造そのものが
透明性を増し始めるということなんですね。これは、ヴィジョン・ロジックと
いわれます。そうすると、自我というものが透明になりはじめると、それまで
表面的には見えにくくなっていた、この内奥に息づいている魂のラインが再び
見えるようになるというんですね。

時として、トランスパーソナル心理学の関係者が間違いを犯しやすいのは、自
我の成熟が果たされたことによってあらためて知覚されはじめた、このライン
2の息づきというものが、あたかもここ[言語機能が発達していない段階]に
戻ることであるかのように思い込んでしまうということなのです。実はそうで
はなくて、ヴィジョン・ロジック段階に到達すると、非常に高いレベルの内省
力が確立されると、必然的に自我そのものが透明性を増してくるので、その背
後に息づいていた霊感や直感等のライン2の作用が表面にあらわれたり統合さ
れやすくなるんですね。こうした段階における「スピリチュアルな体験」と言
語機能が確立されてない段階で経験されていた「スピリチュアルな体験」を混
同してはいけないですよ、という話ですね。これを「前後の混同」
(Pre/Trans Confusion)といいます。(2008年1月の研究会より)(続く)

○関係会社 Interkannectionsの活動紹介
インテグラル・ジャパン株式会社の関連会社であるインターコネクションズ有
限会社(Interkannections)(http://ikan.biz)では、現在、インテグラル
理論(AQAL)を基盤とした諸々の組織変革の活動を展開しています。今年、
2008年は、個人の統合的な成長を支援するプログラムであるCapacity
Evolution Coaching(CEC)の第1回が開始されました。CECは、インターコネ
クションズ有限会社のCEOであるChad Stewartの主導のもと、組織を対象とし
て実施されてきた組織変容のプログラム"Culture of Leadership Program"にお
いて実践されてきた方法を個人の成長に応用したものです(Stewartは、インテ
グラル・ジャパン株式会社の取締役でもあります)。

インテグラル理論に於いては、人間の意識構造の基盤として意識構造
(Structure of Consciousness)の重要性が着目されます。現在、その成長を
促進するための具体的な方法として、インテグラル・コミュニティの関係者に
よる積極的な探求が継続していますが、CECは、そうした取り組みの一翼を担
うものといえます。

CECでは、人間の能力を主に深層的能力(Capacity)と機能的能力
(Competency)に分けて、それらの包括的な開発を支援するための具体的な方
法が提供されます。また、CECは、(個人の能力と職務の適合性に着目する)
"Requisite Organization"の発想を採りいれて、個人の能力を開発するための
「支援」と「挑戦」の基盤として日常の業務活用を利用するための方法を提供
します。

今日、インテグラル理論は、理論的探求の領域においてのみならず、現在、多
様な課題と問題に直面している個人・組織・社会の変容に寄与するための具体
的な方法としても深化しています。インターコネクションズでは、こうしたイン
テグラル・コミュニティの発展に積極的に携わっています。

インターコネクションズの活動についてのお問い合わせは、
http://www.ikan.biz/v2/Contact-Us/ までどうぞ。

○スタッフ紹介
このコーナーでは、Q&A方式でインテグラル・ジャパン株式会社のスタッフを
ご紹介していきます。第一問は、「ITP/ILP(統合的実践)のBodyのワークと
して、どういうことをしていますか?」

−「自重による筋力トレーニングを2日に1回と、毎日体重計に乗ることで、食
物摂取の管理を行っています。」(倉見)
−「毎朝10分、ヨガと気功を行っています。食事は、果物と生野菜を多めに取る
ようにしています。」(山口)
−「朝10分の気功、就寝前のアロマトリートメント。食事は海草、雑穀を摂取す
るように気をつけてます。」(依浮)
−「昨年暮れより、15年振りに武道の練習をはじめました。」(鈴木)
−「自転車に乗ることとストレッチ。食事は玄米、野菜、果物を中心に取るよう
心がけています。」(藤井)
−「通勤に自転車を使っていることと、週一ジムでの水泳。体調管理にも気を
つけています」(高橋)
−「ヨガ。ヘッドスタンド練習中です」(千葉)

*統合的実践については、こちらをご参照下さい。
http://www.integraljapan.net/articles/for_itp_1.htm

○編集後記
メールマガジン第4号はいかがでしたか? 入門講座のときに、「スタッフの紹介
をしてほしかった」という内容の感想をいただきましたので、Q&A方式でご紹介
していきたいと思います。何かスタッフにお尋ねになりたいことがありました
ら、info@integraljapan.netまでお知らせ下さい。

*ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ! ⇒ info@integraljapan.net
*本メールマガジンの送付先アドレスの変更、及び、配信不要の方は、
info@integraljapan.netまでご連絡ください。
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インテグラル・ジャパン・メールマガジン No.4
配信日:2008年6月1日
発 行:インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木規夫
編 集:千葉絵里

*無断複製・転載を禁止します
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