Integral Japan Mail Magazine Vol.2

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                Integral Japan Mail Magazine  
                    Vol. 2 (2008/4/2)
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─ INDEX ─────────────────────────────
【1】好評受付中! インテグラル理論入門講座
【2】3月の研究会のご報告
【3】4月の研究会のご案内
【4】インテグラル思想研究会 講義録より
【5】編集後記
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皆さま、こんにちは。4月になりましたね。先週、東京地方は桜が見ごろで、
研究会へ向かう道すがら、そして公園など様々な場所で、自然の美と力を味わい
ました。昨年参加したアメリカのILPワークショップで(ILPについては、ウェ
ブサイトをご覧下さい)、「栄養」というモジュールがあり、心の栄養に関する
ワークをしたことを思い出します。こういう活動も、心の栄養のひとつだと思い
ます。皆様も、日々の実践に、「栄養」モジュールを取り入れてみてはいかがでしょ
うか。それでは、メールマガジン第2号をお送りします。

○好評受付中! インテグラル理論入門講座
前号でお知らせしましたインテグラル理論入門講座の申込を引き続きお受けして
おります。ケン・ウィルバーの本を読んだけれども難しいと感じている方、「イン
テグラルって何?」と疑問をお持ちの方、本講座で学んでみませんか? インテグ
ラル理論の重要概念を改めて確認したい方にもお薦めです。講座内容の詳細につ
いては、こちらをご覧下さい。
http://integraljapan.net/info/seminar2008spring.htm

なお、開催日の前々日までに入金が確認できない場合はキャンセル扱いとなりま
す。また、3回通し券の申込は5月16日(金)入金分で締め切ります(以後の申
込は、1回券のみとなります)ので、ご注意下さい。

<申し込みのご案内> *ホームページからも申し込めます
インテグラル理論入門講座――2008年春期土日コース
日時: 第一回:2008年5月18日(日)13:30−17:30 テーマ:AQAL(個人)
     第二回:2008年6月15日(日)13:30−17:30 テーマ:AQAL(社会)
     第三回:2008年7月20日(日)13:30−17:30 テーマ:実践
場所:大橋会館206会議室
    http://www.neclivex.co.jp/ohashi/school/access.html
    田園都市線池尻大橋駅(渋谷駅より各駅停車で1駅)東口より徒歩3分。
    東急東横線中目黒駅も利用できます。
料金:*3回通し券     *1回券
一般:18,000円(3回分) 7,000円
     学生:15,000円(3回分) 6,000円(当日、受付に学生証をご提示下さい)
定員: 30名(定員が少ないので、お早めにお申し込み下さい)
お申し込み方法:
?以下のフォームに記入し、info@integraljapan.netまでメールにて送信下さい。
?インテグラル・ジャパン株式会社より、空席確認後、振込先のご案内をいたし
ます(この段階では、仮受付となります)。振込の確認をもって正式受付となり
ます。なお、振込手数料が発生する場合は、恐れ入りますが振込人様ご負担にて
お支払下さい。
?振込を確認できましたら、インテグラル・ジャパン株式会社より受講票をメール
にて送信いたします。お手数ですが、プリントアウトして当日お持ち下さい。

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          参 加 申 込 書

インテグラル理論入門講座 2008年春期土日コース

いずれかに○をつけて下さい。
1回券の場合は、ご参加予定の日をご記入下さい。

( )3回通し券
( )1回券 (参加予定日:        )

ご氏名 [                    ]
メールアドレス [                ]
連絡先電話番号 [                ]
一般、学生の別 [                ]
(未記入の場合は一般扱いとなります)

※この講座をどこでお知りになったか教えていただけると幸いです。
(  ) a. メールマガジン
(  ) b. 知人・友人からのご紹介
(  ) c. 研究会
(  ) d. インテグラル・ジャパン株式会社のウェブサイト
(  ) e. ちらし
(  ) f. その他 (          )
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ご質問がありましたら、以下までお問い合わせ下さい。また、参加申込書を送信後、
3-4日してもインテグラル・ジャパンより返信がない場合は、メール送受信のトラ
ブルが考えられます。そのような場合は、以下までご連絡下さい。

お問い合わせ先:
info@integraljapan.net
電話:03-6424-4853 (担当:千葉)

○3月の研究会のご報告
3月の研究会は、3月29日(土)に開催いたしました。ハーマン・E・デイリー
(Herman E. Daly)の著作『持続可能な発展の経済学』(みすず書房;原著
"Beyond growth: The economics of sustainable development")を取り上げ、
統合的な持続可能性(Integral Sustainability)について探求しました。

初めに、人間の深層に息づく"Atman Project"というダイナミクスが現代文明の
原動力である以上、これと乖離した持続可能性への取り組みは真に有効なものでは
ありえない(そこに、現代社会のシステムを持続可能なものに変えていこうとする
ときの難しさがある)という、インテグラル理論の視点からの洞察を共有しまし
た。人間が創造的であるがゆえに持続可能性の問題が発生しうるというパラドクス
を理解するために、多くの時間を費やしました。デイリーは、量的拡張(growth)
の経済的命題から質的発展(development)の経済的命題への転換を提唱しています
が、これはウィルバーの言う、BMI(Basic Moral Intuition: 最大の深層性を最大
の範囲で維持・促進する)と通じるものです。どうしたら量的発想から脱して質的
発想に転換できるのか? というのは非常に難しい問いで、会では結論が出ませんで
したが、このテーマについては引き続き探求していきます。参加者の方からは、
「環境問題を学ぶ中で、人間の根本的認識を変えることが必要だと思っていまし
た。デイリーの思想とリンクすることができてよかった」等のご感想をいただいて
います。

○4月の研究会のご案内
4月の研究会は、4月19日(土)に開催します。昨年は、10回にわたりケン・
ウィルバーの代表作『進化の構造』を取り上げました。今年は、今月から、数回に
わたり、ウィルバーの最新の理論モデル(ウィルバー5)を反映する著作である
『インテグラル・スピリチュアリティ』を取り上げます。インテグラル理論の深化
と展開を理解する絶好の機会です。ふるってご参加下さい。

参考文献: ケン・ウィルバー、松永太郎訳(2008) 『インテグラル・スピリチュ
アリティ』(春秋社)

開催日時:4月19日(土曜日)13:00〜16:30
開催場所:品川区東大井きゅりあん 研修室
      (http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/)
      東京都品川区東大井5-18-1
      電話番号:03-5479-4100
      JR/東急線 大井町駅前
参加費用:2000円
参加資格:どなたでもご参加いただけます。予約は特に必要ありません。
講  師:鈴木規夫Ph.D.(インテグラル・ジャパン株式会社代表取締役)
主催:インテグラル・ジャパン株式会社( http://www.integraljapan.net/ )
協賛:協賛:非営利活動法人 にじの絵のぐ( http://www.nijinoenogu.jp/ )

○研究会 講義録より
−−発達の三つのラインと前・超の虚偽(1)――

人間の意識の発達ラインには、3つのラインが存在しており、それらが同時並行
的に成長しているといわれます。

1つめは自我のライン。

自我の機能って何だか分かりますか? 自分を守ることですね。どこまでが私で、
どこまでが他者であるかを見分けることです。例えば、赤ちゃんが生まれて成長
するなかで、こんな経験をとおして自我を確立していきます。おしゃぶりは口で
噛んでも痛くないけれど、自分の指を噛むと痛い。ということは、痛いものは自
分で、痛くないものは他者だと分かるわけです。境界を作っていくわけです。だか
ら、自我というのは、どこまでが自分、自己、selfで、どこまでが他者、other
であるかを分ける能力です。分けたり、峻別したり、カテゴライズしたりする能
力です。これは非常に重要です。皆さん、社会人として、どこまでが自分でどこ
までが他者かを峻別する能力がなければ生きていけない。

もちろん、意識していなくても、人間は生物としてこうした作業を常にしていま
す。例えば、細胞は、常に、免疫機構をとおして、自分というシステムのなかに
受けいれることができるものと受けいれるものができないものを判別して、自己
としての存在を維持しています。だから、これは別に人間だけがやっているわけ
ではないんです。ただ、人間においては、そういうな機能が物理的なレベル、生
物的なレベルだけではなくて、心理的なレベルにおいても働いている。重要なポ
イントですよね。

自我というのは、自分と他者との間に線を引くことですが、ただ、発達をするこ
とによって線の引き方が変わってくるんです。例えば、原理主義と原理主義の宗
教戦争というのがあります。今でも、例えば、キリスト教とイスラム教との対立
というかたちで起こっています。つまり、どこまでが自分のグループであって、
どこからが他者のグループであるのかという峻別が明確になされているわけです。
そして、他者とされた者に対して攻撃をくわえているんです。だから、「自分」と
して位置づけているグループの範囲が狭いときに、自分と他者とのあいだに利害
の衝突が発生すると、見境のない競争状態に発展してしまうんです。

ところが、その次の段階になると、全く違った宗教的な信条を抱えている人をも
許容することができるようになる。つまり、自分のアイデンティティが広がって、
自分とは違った価値観や信念を抱いている人も尊重に値すると考えることができ
るようになるわけです。「自分」として定義されていた輪の範囲が広がるわけです。
このように、発達段階が上がって行く、自分のアイデンティティが広がって行く
ということによって、今まで攻撃をしていた、否定をしていたイスラム教の信奉
者が尊重に値するものとして自分のなかに取り込まれていく。自分が大きくなっ
ていく。これが発達ですね。

フロイトとか、ピアジェとか、コールバーグという西洋の心理学者たちは――ユ
ングもそうでしたね――自我の発達について研究していたんです。そして、この
発達のプロセスというのは、基本的には、段階的に、ステップ・バイ・ステップ
で、自己中心性を克服する、あるいは、自分が受けいれることができる量が大き
くなるかたちで展開していきます。これが西洋心理学です(一般的にはというこ
とですが)。

ただ、ウィルバーは、「これだけが発達のラインじゃないですよ」と言っているんで
す。」(続く)(2008年1月の研究会から)

○編集後記
今回、研究会の講義録の一部を掲載してみました。インテグラル・ジャパンの
ウェブサイトには、数多くの論文が掲載されていますが、あくまでも"論文"
ですので、どうしても一読してすぐに理解できるとはいかない場合もあるかと
思います。研究会・セミナーでは、参加者の顔ぶれを見て、親しみ易い例を挙げ
て説明するなど、柔軟な対応が可能ですので、ご都合が合えば、是非集まりにお
いでいただければと思います。研究会で、互いの発言に触発されて様々な知恵や
アイディアが交換される"場"が形成されていくのも、非常に興味深いプロセス
です。多くの方々のご参加をお待ちしています。

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インテグラル・ジャパン・メールマガジン Vol.2
配信日:2008年4月2日
発 行:インテグラル・ジャパン株式会社
http://www.integraljapan.net/
発行人:鈴木規夫
編 集:千葉絵里

*無断複製・転載を禁止します
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