ケン・ウィルバーの著作
Integral Meditation: Mindfulness as a Way to Grow Up, Wake Up, and Show Up in Your Life, 2016. |
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出版社の紹介ページからこの複雑で多様な世界のなかで、私たちの自己は、かつてないほど多様な声を聞きながら、形づくられ、反応し、 変化しています。 けれども、私たちはその中で迷子になっていないでしょうか。あるいは、迷子にならないために、心や世界についての何らかの「地図」を学んだかもしれません。しかし、その地図はどれほど包括的で、どれほど普遍的で、どれほど多様な見方に開かれたものでしょうか。 本書では、 さまざまな声や視点にマインドフルな気づきを向けていきます。そうすることで、自分が無意識に従ってきた地図を意識化し、これまでよりも遥かに包括的で統合的な視野から、自己、他者、世界を捉えられるようになるでしょう。 |
Integral Spirituality: A Startling New Role for Religion in the Modern and Postmodern World. Shambhala, 2006. |
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「主要著作紹介」よりWilber-Fiveの特徴のひとつは、意識構造(Stages)と意識状態(States)の関係に注目して、意識進化の枠組を構築したことであろう。歴史のなかで進化をする意識構造と人間の生得的な能力としてあたえられている意識状態とのあいだに成立する相互関係を整理することをとおして、霊性(スピリチュアリティ)と形容される人間の営みに関与する重要な要因を照明することをこころみた作品である。 「訳者解説」より私たちの日常生活において、また学問、教育、社会活動、ビジネスなどの世界において、「スピリチュアリティ」を生き生きと蘇らせることがウィルバーの願いである。一つの見方や解釈を絶対化するのではなく、それぞれの見方がどのように関連し合い、どのような視点から見られたものであるかを明らかにすることによって「インテグラル」(統合)が可能となる。この方法論的アプローチによって、互いにばらばらになるように見える世界が、深いところでは一つに結ばれていることが明らかになるのである。 |
The Simple Feeling of Being: Embracing Your True Nature. Shambhala, 2004.
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「主要著作紹介」より過去の作品からの抜粋により構成されている作品。ウィルバーの著作においては、理論的な議論とともに、詩的な瞑想が重要な位置を占めるが、この作品では、これまでの著作に掲載されたそうした文章がまとめられている。 「訳者あとがき」よりウィルバーの言葉は、理論や理屈よりはむしろ、直接、文字通り、「スピリットへ招待」する時に、もっとも輝く。あるいはすべてのウィルバーの理論は「スピリットへ招待」するための跳躍台と言ってもよい。それは、百尺の竿頭に一歩を進めるためである。非-知へおもむくためである。手放すためである。本書は、そうしたウィルバーの「良いところ」、「聞きどころ」を集めたものである。 |
A Theory of Everything: An Integral Vision for Business, Politics, Science and Spirituality. Shambhala, 2000. |
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「主要著作紹介」よりこの頃、ウィルバーは、“Spiral Dynamics”(SD)の著者であるDon Beck博士の訪問を受ける。インテグラル思想をいかにして普及するかということは、ウィルバーの関心事のひとつであったが、SDの簡潔化されたモデルは、そうした課題を克服するための重要なヒントをあたえてくれるものであることが理解された。『万物の理論』は、『万物の歴史』と同様、入門書として執筆された作品であるが、ここでは、SDの重要概念である「価値の発達」が、インテグラル思想を紹介するための方途として、援用されている。 |
One Taste: Daily Reflections on Integral Spirituality. Shambhala, 1999/2000. |
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「主要著作紹介」より1997年のウィルバーの日記。ここでは、日常生活の描写だけでなく、インテグラルなスピリチュアリティの実践者としての、思想的な瞑想が紹介されている。また、Integral Instituteの設立に向けた準備活動は、ちょうどこのころに開始されている。最終稿では削除されたが、“One Taste”の初稿段階では、Integral Instituteの設立活動のなかでまとめられた資料等も含まれていたという。 「訳者あとがき」よりウィルバーの1997年の日記(日々の随筆)である本書は、ちょうど上記の三冊に続く著作『科学と宗教の統合』(春秋社)を書き終えた時点から始まる。(中略)本書では、ウィルバーの思想の輝ける太陽である<観想者(Witness)>のエッセンスが繰り返し語られている。ウィルバーの思想は「変容」し続けているが、<観想者>が中心軸であることを再確認できると言えるだろう。 |
The Marriage of Sense and Soul: Integrating Science and Religion. Random House, 1998. |
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「主要著作紹介」よりメインストリームの出版社(Random House)から出版されたウィルバーのはじめての著作。これも、また、インテグラル思想への格好の入門書ということができるだろう。 第一章よりおそらく現代における科学と宗教の関係ほど、重大で差し迫った問題はないだろう。科学は明らかに人類が真理を見出すために考案したもっとも深遠な方法のひとつであり、もう一方の宗教もいまだに、意味を生み出す最大の力でありつづけている。真理と意味、科学と宗教、しかし、この二つを双方が異存のない形で統合させるにはどうすればよいか、私たちはいまだにわからないままなのだ。 |
The Eye of Spirit: An Integral Vision for a World Gone Slightly Mad. Shambhala, 1997/2001. |
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「主要著作紹介」より『進化の構造』は、とりわけトランスパーソナル研究の領域において、大きな反響をよんだ。San Franciscoにある研究機関・CIIS(California Institute of Integral Studies)では、数日間におよぶウィルバー思想についての学術会議が開催された。そこに参加した研究者により執筆された論考とそれらへのウィルバー自身の応答が“Re-Vision”誌に3号にわたり掲載されることになる(これらの対話は、後に、Donald Rothberg & Sean Kelly (Eds.) (1998). Ken Wilber in Dialogue: Conversations with Leading Transpersonal Thinkers. Quest Books.としてまとめられる)。“The Eye of Spirit”は、こうしたトランスパーソナル研究をはじめとする研究領域の関係者との対話を通して浮き彫りにされた論点を整理するためにまとめられた論文集である。 「訳者あとがき」よりケン・ウィルバーは、本書で、いくつか重要で新しいことを言っている。一つは、自分をもはやトランスパーソナル心理学者とは言わないということ、もう一つは、「統合心理学者」という新しいパラダイムを提出したということである。 |
A Brief History of Everything. Shambhala, 1996/2001. |
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「主要著作紹介」より『進化の構造』の内容を簡潔にまとめた作品で、著者自身、この作品を『万物の理論』とならんでインテグラル思想への最適な入門書と見なしている(個人的には、『万物の理論』にくらべて、断然『万物の歴史』内容的に充実していると思う)。また、全編を対話形式でまとめるという実験的なこころみもなされている。 |
Sex, Ecology, Spirituality: The Spirit of Evolution. Shambhala, 1995/2001. |
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「主要著作紹介」よりウィルバーの思想を――トランスパーソナル思想ではなく――インテグラル思想としての確立した記念碑的著作。この作品により、発達を4つの領域(“quadrants”)により構成される文脈のなかで立ちあがる現象としてとらえる、ウィルバー思想の第4期(“Wilber-Four”)が提唱されることになる。 「訳者あとがき」より本書は、現代アメリカの偉大な思想家であるケン・ウィルバーが自ら「コスモス三部作」と名付ける壮大なコスモロジーの開始を告げる最初の一冊である。原題をSex, Ecology, Spirituality: Spirit of Evolutionという。原題が示すように、本書は、現代のもっとも緊急な課題に正面から取り組んだ本であり、著者が言うように、心理学、社会学、哲学、自然科学など、およそ、あらゆる領域における妥当性を持つ結論を数珠のように集めた結果、真に驚くべき枠組みを見出した本である。 |
Grace and Grit: Spirituality and Healing in the Life and Death of Treya Killam Wilber. Shambhala,1991/2001. |
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「主要著作紹介」よりウィルバーの3年間におよぶトレヤとの結婚生活――それは過酷な闘病生活であった――の模様をトレヤの遺した日記を交えながら綴った作品。 「訳者あとがき」より本書は、トランスパーソナル心理学に関する著作の多いケン・ウィルバーが、自分のパートナーであるトレヤと出会い、彼女がガンにかかり、やがて死んでしまうまでの二人のプライベートな生活を、トレヤが綴っていた日記とそれに対する注釈という形でまとめたものである。題材が題材なだけに、本書はケンの他の理論的な著作とはまったく異なった様相を示している。これまで孤高の哲学者然としてまったくうかがい知れなかった、泣き、笑い、苦悩する等身大のケンの姿、そして自らの思考と感情に翻弄されつつも、それを見つめ、受け入れ超越していったトレヤという稀有な女性の成長の軌跡が、非常にリアルに伝わってきて、読む者のこころを打つ。 |
Quantum Questions: Mystical Writings of the World's Great Physicists. Shambhala, 1984/2001. |
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「序文」(ケン・ウィルバー)より本書のテーマは――ここに掲載した物理学者たちの議論を簡単に要約すれば――現代物理学は神秘主義的世界観を肯定・支持(立証はいうまでもなく)するわけでない、という点にある。にもかかわらず、本書に掲載した物理学者たちは全員、神秘家である。(中略)これらの先駆的物理学者たちが、物理学と神秘主義は類似した世界観を共有していないと考える余儀なき理由、にもかかわらず、彼ら全員が神秘家になった余儀なき理由――まさにその二つの点がこのアンソロジーのテーマである。 「主要著作紹介」より1960年代以降、合衆国では、東洋宗教の指導者による教えのもと、多数の新興宗教組織が発足した。そうした新潮流は、合衆国における宗教状況に多様性をもたらすことをとおして、多くの成果をもたらしてくれたが、また、カルト団体の跳梁等、多くの問題を生みだした。この著作のなかで、ウィルバーは、そうした現代の宗教事情を俯瞰したうえで、それらの性質を理解する貴重なヒントをあたえてくれる。 「訳者あとがき」よりケン・ウィルバーは、神秘的世界観の妥当性を、物理学であれ大脳生理学であれ、科学の一分野の上に建立したいという誘惑に抵抗する。かれはその危険を「砂の上に家を建てる人」にたとえる。では、くずれる砂でなく堅固な岩盤はどこにあるのか。「久遠の哲学」のうちにである、とかれは言う。そして今、ここに訳出した『構造としての神』(A Sociable God)は、まさしく「久遠の哲学」の理念を承けて構築された、きわめてアメリカ的な神秘神学大全、ないしその入門書である。アメリカ的とは、アメリカの知的伝統――例えばウィリアム・ジェームズの『宗教経験の諸相』その他――に従いつつ、およそ知の最先端をゆくと考えられるかぎり、アメリカ以外の文化圏の諸学問の成果をも果敢に摂取しようとする態度をいう。 |
A Sociable God: Toward a New Understanding of Religion. Shambhala, 1982/2005 |
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「主要著作紹介」より1960年代以降、合衆国では、東洋宗教の指導者による教えのもと、多数の新興宗教組織が発足した。そうした新潮流は、合衆国における宗教状況に多様性をもたらすことをとおして、多くの成果をもたらしてくれたが、また、カルト団体の跳梁等、多くの問題を生みだした。この著作のなかで、ウィルバーは、そうした現代の宗教事情を俯瞰したうえで、それらの性質を理解する貴重なヒントをあたえてくれる。 「訳者あとがき」よりケン・ウィルバーは、神秘的世界観の妥当性を、物理学であれ大脳生理学であれ、科学の一分野の上に建立したいという誘惑に抵抗する。かれはその危険を「砂の上に家を建てる人」にたとえる。では、くずれる砂でなく堅固な岩盤はどこにあるのか。「久遠の哲学」のうちにである、とかれは言う。そして今、ここに訳出した『構造としての神』(A Sociable God)は、まさしく「久遠の哲学」の理念を承けて構築された、きわめてアメリカ的な神秘神学大全、ないしその入門書である。アメリカ的とは、アメリカの知的伝統――例えばウィリアム・ジェームズの『宗教経験の諸相』その他――に従いつつ、およそ知の最先端をゆくと考えられるかぎり、アメリカ以外の文化圏の諸学問の成果をも果敢に摂取しようとする態度をいう。 |
Eye to eye: Quest for the new paradigm. Anchor Press/Doubleday,1982. new edition shambhala,2001
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「主要著作紹介」より論文集。今やトランスパーソナル研究において古典的価値をもつ論文として認められている“The Pre/Trans Fallacy”(前・超の虚偽)や“A Mandalic Map of Consciousness”(意識のマンダラ図)が収録されている。また、この作品では、複数の自律した発達ラインの存在を指摘するモデルが提唱され、ウィルバー思想の第3期(“ウィルバー3”)が開始を告げられた。 「訳者あとがき」より本書はケン・ウィルバーが数年にわたってさまざまな雑誌に発表してきたものを1982年の時点で、現状の科学的パラダイムを包含する新たな総体的パラダイムの試案という視点から一冊にまとめたものである。 |
The Holographic Paradigm and Other Paradoxes. Shambhala, 1982. |
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「序」(ケン・ウィルバーによる前書き)よりもうかれこれ三年ほど前から、常識の枠をこえる対話(と討論)が『レ・ヴィジョン』誌上でおこなわれてきた。その主題は「真正な科学」(たとえば物理学や生理学)と「真正な宗教」(たとえば神秘学や超越体験)との境界面を、おそらくは初めて真剣かつ持続的に見てゆこうとするものであり、一人ならず何人かの学者によって「画期的」だと折紙をつけられた主題である。この本はその対話の産物であり中身である。 |
Up from Eden: A Transpersonal View of Human Evolution. Shambhala, 1981/1999. |
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「主要著作紹介」より『アートマン・プロジェクト』のなかで展開した個人の意識発達のモデルを、人類の集合的な意識発達を解明するために応用した作品。ウィルバーは、『アートマン・プロジェクト』と『エデンから』という作品をとおして、小宇宙(micro-cosmos)大宇宙と(macro-cosmos)という関連した2つの領域を有機的に関係づけることに成功する。こうした視点は、その後、“Sex, Ecology, Spirituality”において、より成熟したかたちで表現されることになる。 |
The Atman Project: A Transpersonal View of Human Development. Shambhala, 1980/1999. |
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「主要著作紹介」より『意識のスペクトル』の発表後、ウィルバーは、自らの提唱した理論が重大な問題を内包していることを認識する。この認識を契機として、ウィルバーは、数年間におよぶ思想的な危機を体験することになるが、そこから生みだされたのが、この作品である。『アートマン・プロジェクト』において展開されるモデルは、瞑想の実践中に想起されたものだという。ここで提唱される意識のモデルは、“evolutionary and developmental”と形容されており、ウィルバー思想の第2期(“Wilber-Two”)を形成するものである。 |
No Boundary: Eastern and Western Approaches to Personal Growth. Shambhala, 1979/2001. |
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「主要著作紹介」より『意識のスペクトル』の内容を(著者いわく)「中・高校生にも理解できるように」簡略化したものである。 |
The Spectrum of Consciousness. Shambhala, 1977/2002. |
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「主要著作紹介」よりウィルバーの最初の著作である。この作品により、ウィルバーは、瞬く間のうちに、その稀有の才能を世界に知らしめることになる。ウィルバー、弱冠23歳のときのことであった。ここで提唱される意識のモデルは、“Romantic”と形容されており、ウィルバー思想の第1期(“Wilber-One”)を形成するものである。 |