インテグラル・ジャパンとは?
代表者プロフィール
|
鈴木 規夫 (Norio Suzuki) California Institute of Integral Studies(CIIS)で博士課程を修了(Humanities with a concentration in East-West Psychology)。 日本に帰国後アメリカの現代思想家ケン・ウィルバーのインテグラル思想の普及のための活動を展開している。主な著書・訳書に『INTEGRAL LIFE PRACTICE』(日本能率協会マネジメントセンター)、『入門 インテグラル理論』(日本能率協会マネジメントセンター)、『インテグラル理論入門』(I & II)(春秋社)、『インテグラル・シンキング』(コスモス・ライブラリー)等がある。 |
組織概要
団体名:インテグラル・ジャパン総合研究所
設立:2011年9月1日
代表:鈴木 規夫
E-mail:
わたしたちがめざすもの
インテグラル・ジャパン(Integral Japan)は、インテグラル思想(理論)の研究・実践・発展に積極的に携わることをとおして、個人・組織・社会の成長に寄与することを目的として設立された組織です。
インテグラル理論は、合衆国の思想家であるケン・ウィルバー(Ken Wilber)が提唱する理論ですが、現在、その洞察は様々な領域の課題・問題の解決のための方法として活用されています。
これまで、ウィルバーの理論は、主に個人の精神的な治癒と成長を促進するための心理学理論として認知されてきました。
人間の意識を構成する諸々の領域を網羅する包括的な枠組を提示することをとおして、多様な臨床技法を統合的に活用するための視点を提供してきたのです。
しかし、近年、ウィルバーの理論は、こうした個人の領域を重視するものから、組織や社会等、個人をとりまく共同体を包含するものへと発展的に変容しています。
具体的には、個人の幸福というものが常に共同体との関係性のなかで成立するものであることをふまえて、それらに包括的に働きかけるための視野を明示するものへと展開したのです。
こうした動向の結果として、アメリカ合衆国においては、企業変革等の組織開発の領域においてのみならず、また、政府や国際機関の関係者によって政策構築の理論的基盤として使用されるなど、地域共同体の運営の方法としても活用されはじめています。
「インテグラルとは何か」においても説明されているように、インテグラル理論は、多様な専門領域を相互に結びつけるための枠組を提示するものであるといえます。
今日、専門領域同士の断絶が深刻化するなかで、それらを統合するための対話や協働の重要性が指摘されています。
しかし、実際には、そうしたこころみは、往々にして、専門領域間の消極的な妥協を基盤とするものに終始するために、真の意味での共同作業へと昇華されることはありません。
その意味では、わたしたちはいまだ対話と協働の意味を模索している最中にあるといえるでしょう。
周知のように、21世紀において、わたしたちが対峙する問題の多くは惑星規模のものとなります。
こうした時代状況のもと、それらの問題に真の成熟と叡智に支えられた協働にもとづいて対応することができることは、重要の課題であるということができるでしょう。
インテグラル・ジャパンは、こうした問題意識のもと、個人・組織・社会・惑星という様々な規模での課題と問題が噴出することが予測される21世紀という時代において、真に建設的な共同作業を展開するための協働空間として機能することを目的として発足しました。
インテグラル理論を基盤とする思索と実践のための「素材」を提供することをとおして、家族・企業・行政・教育・医療等の諸領域においてわたしたちが直面している課題・問題の解決に積極的に寄与することをこころざしています。